ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、中宮さだ役・高畑充希さん、いちじょう天皇役・塩野瑛久さんから!

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高畑充希さんの第28回振り返り

——定子を演じての感想は?

定子の一条天皇に対する愛がぶれると、途端にあざとく見える危うさを秘めた役なので、どう演じるか悩みました。定子を取り巻く状況が難しくなって、家のためにも天皇のためにもと、いろいろ手を回し、家族にも助言して、というあたりの演技が難しくて……。政治のために愛しているフリをしている風には見えないよう、監督と細かく相談しながら演じました。

——定子の人生についてどう思われますか?

人それぞれ考え方は違うと思うんですけど、私は定子のことを、最後まで燃え尽きた、全力でいろんなことに向き合って、ちゃんと生きた人という印象があります。

賢かったり、上品だったり、素養があった分、苦悩も多かったと思うんですけど。もうちょっとバカだったら、もうちょっと楽だったかもしれない……(笑)。でも、演じるなかで、定子をすごく好きになりました。


塩野瑛久さんの第28回振り返り

——定子の死をどのように受け止めましたか?

一条としては、もう定子のことしか考えていなかったし、僕の役作り自体も、まつりごと以外では定子しか見えてないぐらいの感じだったので、いざ彼女がいなくなってしまうと、喪失感がものすごく大きくて……。

正直、これからの演技プランを考えられていませんが、物語はどんどん進んで、一条もそこに参加しなきゃいけないので……。心の傷を見せないほうがいいのか、ずっと引きずっていたほうがいいのか、監督さんたちと相談しながら、やっていく形になると思います。

それでも僕としては、心にぽっかりと大きな穴があいてしまった感じですね。もう、言葉にならないです……。