ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、まひろ(藤式部)役の吉高由里子さん、ききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカさん、赤染衛門役の凰稀かなめさんから!
吉高由里子さんの第41回振り返り
——まひろにとって、ききょうはどんな存在ですか?
ききょうは、話すときに腹のうちを見せてくれるので、そこが気持ちよく、うれしいところです。会話の偏差値も高く、まひろが話した内容を即座に理解してくれるし、理解したうえで「そんなことを思っているの? おもしろいわね」と返してくれて……。
そんなききょうが、今回、歌の会を開いている藤壺を訪ねてきて、いろいろひっかき回して帰っていきました(笑)。「なんてやつだ!」と、印象がまた変わりましたね。でも、何者にもとらわれずに自分を貫ける、そんなききょうの芯の強さに、まひろは憧れているんじゃないでしょうか。
ファーストサマーウイカさんの第41回振り返り
——今回、ききょうが藤壺に単身乗り込みました。
私はあのシーンを、ききょうの“カチコミ(殴り込み)”と呼んでいました(笑)。
敦康様(片岡千之助)からの椿餅を中宮様(彰子/見上愛)に届けに行ったのですが、そんなつもりで訪れたわけではないのに、にぎやかで幸せそうな中宮やまひろたちを目の当たりにすると、心に溜まった澱が込み上げ、爆発してしまって……。
短いながら、ききょうも皆もつらい気持ちになって、とんでもない空気になるシーンなので、撮影日がくるのが本当にイヤでしたね(笑)。
凰稀かなめさんの第41回振り返り
——ききょうが藤壺に乗り込んできたとき、どんなことを感じましたか?
紫式部(まひろ)、清少納言、和泉式部(あかね/泉里香)、そして赤染衛門と、女房三十六歌仙に数えられる4人の歌人が一堂に会する唯一のシーンで、うれしくなりました。第7回の打毬を見る場面には和泉式部がいなかったので……。
でも、台本を読んだときは、それぞれの個性が強烈で「うわっ」と思いました。きっと壮観なシーンになっているのではないでしょうか(笑)。