ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、まひろ役の吉高由里子さん、ふじわらの隆家たかいえ役の竜星涼さんから!


吉高由里子さんの第46回振り返り

——ざいヂョウミン(松下洸平)と再会する展開について、どう思われましたか?

「あのまま松下洸平くんがフェードアウトするわけがないよな」と、何かしらあるだろうとは思っていました。だから、大宰府に行って「そうだよね、ここで登場するよね」と……(笑)。

——撮影はいかがでしたか?

楽しかったですね、大宰府編の撮影は。全く知らない土地、自分が自分でいられる場所にやってきて、ワクワク感にきたてられて。越前編にも近い赤が多用されたセットで、ロケの撮影では、今までの「光る君へ」では見たこともない風景が広がっていました。海沿いで、武装した武者たちが大がかりな戦いを行っているところも見て。撮影の数日間は、あっという間でしたね。

——周明から「まつから戻ったら話したいことがある」と言われましたが、まひろはどんな気持ちでその言葉を受け取りましたか?

ちょっと期待していた部分もあるんじゃないかな? 「一緒に、どこか遠くへ行こう」みたいな。あのときのまひろだったら、本当についていっちゃうんじゃないかなと思うぐらい、だいで起きたことや、そこで感じていたことを全部脱ぎ捨ててしまいたい気持ちがあったと思うんです。だから、あの瞬間に「どこか知らない、遠くの国に行けるかも」と思った気がするんですよね……。


竜星涼さんの第46回振り返り

——「刀伊といにゅうこう」が始まりました。

目を悪くした隆家が、その治療のために大宰府におもむくという流れまでは史実通りだったので、きっと「刀伊の入寇」も描かれるだろうとは思っていましたが、こんな最終盤になるとは……(笑)。

ざんいん(本郷奏多)に向けて放った一本の矢でなかの関白かんぱくを没落に導いた隆家が、今度は同じ矢で日本を救おうとするところが皮肉ですね。これまで自分のために生きてきた隆家が、正義とか、無辜むこの民のために戦うなんて……。

悲惨な戦いの一方で、恋愛要素が描かれるのもおもしろいです。奥行きが広がって、本当に新しい大河ドラマだなと、僕自身も楽しませてもらっています。