精神医療の世界を描く話題の漫画を原作に、中村倫也と土屋太鳳が出演する、土曜ドラマ「Shrink―精神科医ヨワイ―」。
夏休みの終わりに不安な気持ちを抱えている若い人たち、職場での生きづらさに限界を感じている社会人の方々、そして、精神疾患を治療中の患者さんと介護に奔走しているご家族……幅広い世代の人々に向けた「観るカウンセリング」ドラマです。
このたび、第2話ゲストとして、松浦慎一郎さん、土村芳さん、河相我聞さん、佐戸井けん太さん、小林薫さんが出演することが発表されました。
【第2話のあらすじ】
ひだまりクリニックの昼休み。弱井幸之助(中村倫也)と雨宮有里(土屋太鳳)は、最近常連となったラーメン店「さざ波屋」で舌鼓を打つ。上機嫌の弱井を「気に入るとそればっかり食べますよね?」とたしなめつつ、雨宮の箸も進む。店長の谷山玄(松浦慎一郎)も自分の味を気に入ってくれた弱井たちを見てうれしそうにもてなす。
そんな玄に転機が訪れる。突然ベッドから起き上がれず、家から一歩も出られない状態になってしまったのだ。見かねた玄の妹・谷山楓(土村芳)は“ひだまりクリニック”を勧めるのだが、玄は「常連の弱井先生には気をつかわせたくない」と心療内科の“早乙女クリニック”に向かう。
そこでうつと診断された玄は抗うつ剤を処方され、次第にハイテンションになる。玄の疾患は“双極症”だったのだ。抗うつ剤がきっかけで“躁”状態になり、奔放な振る舞いを繰り返しては、周囲の人を困惑させる玄。心配した楓が弱井に相談するが、その矢先、玄が突然、姿を消してしまう……。
ハイテンションで万能感に満ちあふれる躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す脳の病気です。
躁状態の時は、周囲とのトラブルが増えますが、本人は病気とは思わないので病院には行こうとしません。うつで苦しくなった時に通院するので、抗うつ剤が処方され、その薬がきっかけで躁転してしまう場合があります。
躁とうつを繰り返す周期が人によって異なるため、とても診断が難しい病気で、正しく診断されるまで数年かかるとも言われています。しかし、双極症は治療法が確立されていて、薬を飲み続けてコントロールする事で糖尿病や高血圧のように共存できる疾患です。
谷山 玄役・松浦慎一郎
【松浦慎一郎さんのコメント】
世の中がコロナ真っ只中でどこか人間同士もギスギスしていた頃、僕の親しい方が心を病んでしまいその時に読んでいた本が「Shrink」でした。そこから僕もこの作品を読むようになり、その中でも特に印象深かった玄さんをまさか自分が演じる事になるとは思ってもいませんでした。
監督、プロデューサー、スタッフの皆さんを始め、弱井役の中村倫也さん、土屋太鳳さん、土村芳さん、共演者の皆様に柔らかく、温かく、見守ってもらうことで僕の身を預けて谷山玄役を演じられたように思います。
作品を通して改めて人と人との繋がりを持てる環境の大切さを実感しました。ドラマを通して人と環境がそう在るようになっていく架け橋になれたら素敵だなぁ、と思います。ドラマ「Shrink」宜しくお願い致します。
谷山 楓役・土村芳
【土村芳さんのコメント】
ストレスや悩んでいること、それは全て自分の弱さによるものだと思ってしまって、日々耐えている方は沢山いらっしゃると思います。そんな多くの方々に寄り添い、一人で解決しようとする以外にも方法がある事を、物語を通して優しく伝えてくれているのを感じました。
私が演じさせていただいた楓も、大好きな兄である玄の変化に翻弄され、どうしていいか分からずにいましたが、弱井先生はそんな支える家族に対しても孤独を感じさせない、心強い味方になってくれました。
中村倫也さんをはじめとする素敵なチームが、皆さんに寄り添う味方でいられる様にと精一杯の願いを込め作られたドラマです。多くの方に届きますように。
君島 明役・河相我聞
林 正信役・佐戸井けん太
仙川鶴一役・小林薫
土曜ドラマ「Shrink―精神科医ヨワイ―」(全3回)
2024年8月31日(土)スタート
毎週土曜 総合 午後10:00~10:49
毎週土曜 BSP4K 午前9:25~10:14
原作:『Shrink~精神科医ヨワイ~』七海仁(原作)、月子(漫画)
脚本:大山淳子
音楽:富貴晴美
音楽プロデュース:福島節
演出:中江和仁(「きのう何食べた?」「大豆田とわ子と三人の元夫」ほか)
出演:中村倫也、土屋太鳳、井桁弘恵、三浦貴大 、竹財輝之助、酒井若菜ほか
(第2話ゲスト)松浦慎一郎、土村芳、河相我聞、佐戸井けん太、小林薫ほか
制作統括:阿利極(AX-ON)、樋口俊一(NHK)
プロデューサー;齋藤大輔、久保田傑(オフィス・シロウズ)