希代の音楽家はどう死と向き合い、どのように人生を締めくくったのだろうか――。

去年3月に亡くなった坂本龍一。1980年代、YMOのメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界にセンセーションを巻き起こし、作曲家としては米国アカデミー賞を受賞しました。

今回、「NHKスペシャル」制作陣に、坂本の病が発覚し、亡くなるまでの3年間を記録した手記や創作ノート、プライベート・フィルムなど、貴重な資料や映像の数々を遺族から提供されました。

日記には、「松前漬けが食べたい」が「照ノ富士んばれ!」というような日々の何気ないつぶやきから、「死刑宣告だ」「いま安楽死を選ぶか」といった闘病生活の苦悩、さらに「音楽だけが正気を保つ、唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」という自らが追及してきた音楽を深く思考する言葉も。

表ではあまり見せなかった素顔が映し出された映像の数々には、“教授”と呼ばれた坂本の知られざる姿が刻まれています。人々の心をとらえてやまない音楽を生み出してきた坂本龍一。音楽と生き、そして音楽と共にその生を締めくくった坂本の最期の日々を見つめます。


NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々

放送:4月7日(日) 総合 午後9:00~9:59 
   4月11日(木)午前0:35~1:34(再放送)※水曜深夜