ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、さだ役・高畑充希さん、ふじわらの斉信ただのぶ役・金田哲さん、さわ役・野村麻純さんから!


高畑充希さんの第17回振り返り

——道隆みちたか(井浦新)が亡くなりましたが、定子にとってどういう存在でしたか?

ものすごく神聖で完璧かんぺきで頼れる、かっこよくて自慢の父です。人間にんげんくさい部分もあって……。15歳で入内じゅだいして家を出るまで、定子が見ていた父と母は仲もいいですし、すごく完璧に見えてたのかなって思いますね。母親は若干、伊周これちか(三浦翔平)に対して過保護ですけど(笑)。

本当に完璧に整えられ、絶対的信頼みたいなものがあったのに、途中から、びっくりするほど崩れて……。お父さんがおかしくなって、「皇子みこを産め」と詰め寄ってくる姿は、もう見てられないというか、信じたくない感じが強かったです。

私自身、あらたさんのことを大好きなので、もし新さんがあんな風に「わあっ」てなって責めてきたら、自分の記憶を改ざんしそうですね。そんな人のはずがないって。そう重ね合わせたところもあります。


金田哲さんの第17回振り返り

——斉信も初期のころと比べるとかなり大人になりましたね。

そうですね。より、ずる賢くなってます(笑)。出世したいという気持ちを隠さずに、現実的に行動に移している感じです。悪い奴じゃないんですよ。出世欲が強くて、周りを巻き込んでいくというか、時勢の読み方がうまいというか。それでも、やっぱりわいげが残っているんですよね。

——それは、ききょう(ファーストサマーウイカ)に対しても?

ええ。若いころはききょうに対しても「遊んでやろう」ぐらいの感じでいってたのに、結果、遊ばれちゃっているんじゃないか? と思えるような可愛げが残っていて……。僕の体感としては、ききょうの手のひらで踊らされている感じが否めません。

撮影の合間に、ウイカちゃんと話をしていても、リアルにそんな感じなんですよ。ウイカちゃん、金田としてしゃべっていても、なんだかウイカちゃんに全部踊らされているような(笑)、そんな感じがしています。


野村麻純さんの第17回振り返り

——まひろ(吉高由里子)と距離を置いていたさわが仲直りを申し出ましたが、どのように感じますか?

私は、まひろと離れて、また戻ってというさわの心の揺れを、「えっ、なぜ?」とは思わなかったですね。

まひろからもらったふみを必死になって書き写していたことは、さわにとってすごく大きな意味をもつ行為だと思います。まひろに追いつきたいというけなな気持ちが出ていますし、文を書き写すことで自分の中でほかの感情も育っていただろうし……。見てくださる方がいろんな受け取り方をしてくださるとうれしいです。