ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、まひろ役・吉高由里子さんから!


●吉高由里子さんの第7回振り返り

――倫子のサロンで女性たちが交流していますが、どういう雰囲気なのでしょうか?

ずっとオホホホホですよ(笑)。現場の空気感も、華やかではんなりに変わりますね。ぴしっとしているところはしているし、おおらかに見守ってもらうところもあります。かといって、友達になれるわけではなく、見えない仕切りで身分を突きつけられる感覚もあると思うんですが。

ある意味、居心地悪いままお芝居をするのも楽しいんですよ。子どもの頃、お金持ちの友達の家に遊びにいったときの感覚に近い気がします。「すごい! 玄関だけで家くらい広い!」みたいな(笑)。

これまで笑いたいという気持ちがあまりなかったまひろが、みんなの真似まねをして笑ったりするのも、たぶん散楽をしている直秀と出会ったからこそ。直秀に「笑い」というものを教えてもらわなければ、真似してみようとさえ思わなかったと思うんです。

このように「光る君へ」は、出会う人がまひろを変えていく物語になっています。だから、ドラマの終盤にはどうなっているんだろうと今から楽しみです。そういう経験が、『源氏物語』の1ページになっているんじゃないかな。