さて、金曜日。舞ちゃん、急に大きくなりましたね!
わかってはいても、ちょっとぴりさみしい、そんな子役舞ちゃん編の最終週でした。ともかく振り返っていきましょう。
今週は、タイトルそのまま、お父ちゃんこと浩太さんの奮闘がメインの週でした。そして、それを応援したい、けなげな舞ちゃんの飛行機作り。

舞ちゃん、お兄ちゃんに仕掛けのある工作を作って渡したり、貝殻モビール作ったりと、手先が器用な子だなあとは思ってましたが、飛行機模型を一から作るなんてすごい!
こちとら、「飛行機模型キット」とか、そういうのを買って作ることしか思いかばない軟弱者ですわ……。さすが、東大阪、ものづくりの町の生まれですね!


お好み焼き屋の夫婦を見てると、なんか安心。
大阪ことばって明るい!

さて、東大阪が舞台というだけあって、今回のドラマには、大阪の雰囲気いっぱいの芸人さんがたくさん登場していますよね。
大阪弁をしゃべる、おじちゃん、おばちゃんが出てくるだけで、なんとな〜くドラマが明るくなるような気がするのは、私が関東生まれ、関東育ちだからでしょうか??

まず、お好み焼き屋「うめづ」のお父ちゃん(貴司くんの父)、お母ちゃん(貴司くんの母)。すごくええ感じやないですか〜。
演じる山口智充さん、くわばたりえさんは、もちろん大阪出身。
なんやこの2人が出てくると、安心してドラマ見てられるわ〜。
言葉はもちろんですが、目線の動かし方ひとつでおかしみが出るなんて、さすが芸人さん!

しかし、うめづのお父ちゃん、「バファローズ」(当時は大阪近鉄バファローズ)ファンですよね、絶対。まだそこに触れられてないけど、野球のユニフォームが店のユニフォームだもんねえ。
バファローズVS.スワローズによる「日本シリーズ」、いよいよ明日からですよね! ←脱線。
きっと……、みんなでお好み焼き食べながら、ワイワイ応援するんだろうなあ。楽しそうだなあ。でも、お好み焼き、焼いてる場合じゃないだろうなあ。
それでまた、「あんた、さっきから手が動いてへんわ! あんたが球投げるんとちゃうんやで!」とか、お母ちゃんに叱られてるんだろうなあ。なあんて、勝手な妄想してしまいました(笑)。

そういえば、岩倉螺子製作所のベテラン従業員・笠巻さんを演じる古舘寛治さんも大阪出身。
若いほうの従業員こと、章にいちゃんを演じる葵揚さんも大阪出身。
古本屋店主を演じる又吉直樹さんも、もちろん大阪出身。
そういう点では、やっぱり言葉はアドバンテージになっているのかも。
言葉が不自然だと、(特に地元の人は)それが気になってお話に集中できない、なんてよく聞きますけど、今回は大阪の人たちにとっても安心、なのかな?
とにかく、東大阪の人情味にあふれた雰囲気、よく伝わってきていますよね!


お父さんとデート♡ でも、ガレージがポイント高し!

という話題でいうと、舞のお父さんを演じる高橋克典さんは、神奈川県出身です。でも、少なくとも私は違和感なく見られています。皆さんはどうですか? そう、意外と、町工場の作業服が似合うんですよね〜。いや、俳優さんて、基本、何を着ても似合うんですけどね。

お父さんは町工場の二代目社長。飛行機を作る夢をあきらめ、急死した父のあとを継いだと。で、娘はその父の夢に共感している、と……。
うん? なんかちょっと、いつぞや民放で放送された人気ドラマ「下町ロケット」の設定を思い出してしまうのは、私だけ!?
……いいんです、そこは気にしないで楽しみましょう!
なんなら、「下町の下請け工場の事情なら、ちょっと詳しいねんで私ら。おたくはどないやねん?」くらいの気持ちで、温かく見守りましょう!

お父さんと舞ちゃんの絆は、「飛行機」がキーワード。
遊園地の飛行機に乗りに行ったり、飛行場を見に行ったり。
お父さんと娘、2人だけのデートシーンがいっぱい出てきて、世間の娘を持ったお父さんたちが、羨ましがりそう……と思ったり思わなかったり。

個人的に好きだなと思ったのは、ガレージで、舞ちゃんに竹ひごの上手な曲げ方を教えてあげるシーンでした。デートに行くのも大事だけど、ああいう小さなことが、すごくお父さんとの思い出になるんだよなあと。自分ができないことをさらりとやってのける大人って、すっごくかっこよく見えるから。

よく、アメリカのホームドラマだと、お父さんって、地下にちょっとした作業部屋を持っていてDIYや庭の手入れに励んだりしてるじゃないですか。で、そこに子どもが訪ねてきたりして、父と子の語らい始まる、みたいな。
日本のお父さんがいいことを言う機会があまりないのって、ガレージがないからだと思うのよね(←たぶん違う)。岩倉家のガレージ、ポイント高いわ〜と思いました。

でも、なんというか、朝ドラウォッチャーとしては、ヒロインのお父さんがいいこと言えばいうほど、いい笑顔すればするほど、心配で仕方ないんですよ……。
無理しないで〜!お願いだからちゃんと寝て〜!倒れないで〜!って。
金曜日、10年後のシーンでも、お父ちゃんがまだちゃんとお元気そうで、ひとまずホッとしている私なのでした。


私の周りでは評判の……家族のつぶやきシリーズ!

ほかにも言いたいことがありすぎる今週でしたが、なんだか私の周りでは評判なので(3人くらいですが)、うちの家族のつぶやきを紹介して終わりましょう!

(舞ちゃん、貴司くん、久留美ちゃんのシーンを見て)
父「お、これは、三角関係の始まりか……?」
母「(冷たい目で)そういう濁った目で見るのはやめなさいよ」

(飛行機を飛ばす校庭に、実は舞のお兄ちゃんが見にきていたのを見て)
母「ほらね、悪い子じゃないのよ。素直じゃないだけなのよ」
※母は、お兄ちゃんを見守ることに決めたようです。

(予告編を見て)
父「五島のおばあちゃん、出てこないなあ。死んじゃったのかなあ」
母「さすがにまだでしょ! あの名女優を使っておいて、そんな、もったいないじゃない」

(↑母よ、そこか?)

さて、来週は、舞ちゃん大学生編の始まりですね。
浪速大学ってあったから、家から通える近くの大学なんですね。ホッとひと安心。そういえば、何学部なんだろう……。やっぱり工学部に進むのかな。でも、予告編では勉強より、いっそう飛行機に夢中になっていきそうな雰囲気です。
人力飛行機って、あれは、要するに「鳥人間」的なやつでしょうか?
またしても登場人物がどっと増えそうな予感です。

それにしても、金曜日、ほんの少しの登場でしたが、本役の舞ちゃんの表情が、子役の舞ちゃんを引き継いでいるようで……
あの子が成長したら、こんな顔をするだろうなあって。俳優さんもすごいけど、子役を選んでいるキャスティングの人も、すごいよなあといつも思います。
貴司くん、久留美ちゃんも、それぞれどんな感じに成長しているのか、楽しみですね!

では、また来週!

朝ドラ見る子 (あさどら・みるこ)

“朝ドラ”を見るのが日課の覆面ライター。朝ドラを日々のスパイスとして、朝ドラをきっかけにいろいろなことを考えたり、人と話したりするのが好き。地方生まれ、東京暮らし、ときどき帰省。その影響で、最近は両親(60&70代のシニア夫婦)も朝ドラを見るのが習慣に。さらに、渋いおじさん好きの姉(朝ドラ見る姉)と若いイケメン好きの妹(朝ドラ見るる)も。家族ぐるみの(?)、自由気ままなレビューをお届けします♪