今週も引き続き、帯広の航空学校が舞台! プリソロチェックからのソロフライト訓練の様子が描かれました。はい。改めて、「プリソロチェック」って何じゃ?と思った方、いますよね? 
説明しよう!
「プリソロチェック」とは、単独での飛行(=ソロ)のための事前(=プリ)の審査(=チェック)のこと。
これまでのフライト実習では、小型機に4人……操縦席にメイン学生、助手席(副操縦席?)に教官、後部座席(?)に同じチームの学生が同乗、というかたちで行っていました。が、このあとは、パイロット1名のみでのフライト訓練になっていく模様。そのための大切なチェックというわけです。

しかも、この審査に不合格となると、教官から「フェイル(fail=失敗・不足)」を言い渡され、航空学校を退学しなければなりません。。。
単なる中間テストとはわけが違います。厳しい世界なんですね~、パイロット! まさに、選ばれし者たちの世界なんだなあ……と改めて思うわけですが。

で、結果は、サブタイトル通りに。
唯一プリソロチェックに通らなかった水島学生が学校を去ってゆき……。そして、舞ちゃんと柏木学生との恋(?)が始まったような、始まっていないような……。
ということで、さっそく、第一のテーマ「別れ」から振り返ってまいりましょう!


水島学生は、パイロットよりも水島ストアの店長のほうが向いていると思われる件

審査飛行中、管制塔からの指示を聞き洩らし、なのに再確認することなく、つい「ラジャー」と答えてしまった水島学生。当然、非常にまずい失敗です。マルチタスクができないのはパイロットに不向き、ということで、再審査になるも結局フェイル。退学することになってしまいました。

でもね、水島くん。君はそれでいいと思うの!
教官がいうように「パイロットに不適合」ではあっても、君のよさが失われるわけではないし。
家業のスーパー「水島ストア」の店長には、むしろ向いているんじゃないかい? まあ、たしかにマルチタスクがこなせないと、すぐには仕事ができる人としては評価されないかもしれないけど(←無駄に厳しい私)、明るくて、ムードメーカーで、まわりに気遣いができる性格は、きっとスーパーの店員さんたちにも愛されることうけあいだよ。うんうん。

ワイドショーでおなじみの、あのアキ○イの店長のように生き生きと働く水島くんが目に浮かぶよね! あ、もちろん、別にここから一念発起、ミュージシャンを目指してもいいけど。なんかさ、フェイルしたから落ちこぼれみたいになってるけど、そもそも超難関だからね(←航空学校)!
ちゃんと自信もって、生きていってほしいっす、まじで、本当に、心から。
決して、田舎に帰ってくさくさしたり、やさぐれてほしくないな~。
求む、再登場!と早くも思ってしまう私なのでした。


「努力は報われる」とは限らない!……が、やっぱり価値はあるって信じたい

そんな水島学生の退学に、すっかりビビッてしまった舞ちゃんたち。特に舞ちゃんは、ソロフライトでもやっぱり着陸がうまくいかないわけで。でも、「報われない努力はない!」って、必死に特訓に励みます。

しかも、水島学生を退学に追い込んだ大河内教官を見返したくて。うーん、待て待て、舞ちゃん! それはちょっと違わないかい? カラ回ってるよ、その頑張り。

そう思ってモヤモヤしていたら、金曜日、大河内教官から、「岩倉学生、決して間違えるな。なぜ、パイロットを目指したんだ。それを思い出せ」の名言が。
おおお、そこにつなぐためのやつだったか!と、ひざを打ったわけですが。

しみじみ思ったのはさ。
努力って報われるとは限らないよね、っていう、元も子もない話なんですけどね。そりゃあ、ドラマとか映画とかでは、努力は報われるよ? 特に主人公の努力は必ず実るようにできているよ。そういうもんだよ。

でも、現実社会では、努力したからって報われるとは限らない。
退学になった水島学生は努力しなかったわけじゃないし、そもそも、なにわバードマンの由良先輩は、その努力すら、させてもらえなかったわけで(←身長が足りなくて航空学校の受験資格がなかった)。

だから、舞ちゃんはある意味、恵まれているんだよ。それは、両親が離婚している久留美ちゃんも言ってたよね。
それを忘れないで!思い出して!なんていうのは、押しつけがましいことなんだけどもさ。パイロットは狭き門、選ばれし者。そこには、そういう部分もあるよな、って思ったのさ。

思い出したのは、学生の時、数学の試験でもらった「途中点」っていうの。最終的な「解」は間違っていたとしても、途中の計算式が合っていれば、5点中2点はもらえる、とか、そういうやつね。途中点、大人になるともらえないんだよね……。
例えば、経理をやっている人が数字を間違ったら怒られるし、営業をやってる人が契約をとってこられなければ成績にはカウントされない。どんなにいい品をそろえたって売れなければ商売にならないし、原稿だって締め切りまでに書きあがらなければ意味がない!(←泣)
「ここまではやりました」「努力しました」では、誰も評価してくれない。それが大人の社会ってものだ。(*…評価してます:編集部注)

とはいえ、努力が無駄とは思わない。目標に届かなかった頑張りは意味がないとは思わない。というか、思いたくない。
そりゃあ、無駄になるってわかってたら、誰だって努力なんてしたくないものよ。でも、それじゃあ、永遠に実ることだってないわけで。
だからね、4年後のワールドカップを目指して、努力だけは怠らないでいこうぜ!(おつかれさま、サッカー日本代表の皆さん!)

ただ、個人的には「努力賞」なんて、全然欲しくないタイプだけどね!
ほしいのは「成果」。そう思い続けることこそが、唯一、努力に向かうモチベーションだと、私は思うのだよ(←意外とストイック 笑)。

だからなおさら、舞ちゃん、君が向かうべきは、大河内教官ではないのだ。
次週の舞ちゃんの気づきと成長に期待しましょう!


ニュース! 柏木学生、笑う! 泣く! 告る! 照れる! アイス!?

ポーカーフェイスだった柏木学生が、人間らしくなってきました!!
舞ちゃんに笑いかけたり、水島学生を思って泣いたり、悔しがったり、どなったり。なんだー! ポーカーフェイスなんじゃなくて、究極の人見知りだったのかー!と思っていたら。

「岩倉。俺、お前のことが好きだ」ですって!?
ストレート過ぎる……!!!!
おばさん、朝からちょっと動揺、、テレちゃった。(←なんでやねん!)
なんて動じたのは、私だけではなく、イケメン好き(←しかも割と節操がない)の妹からLINEが届きました。

「青春だ! 私も机の下で告白されたい! 頭ゴチってやって照れる蓮くんを間近で見たい! 舞ちゃんズルい!」
↑そこか。っていうか、ズルいってなんだ。あんたにもあったはずでしょう、青春ってやつが(笑)。君になかったのは、柏木学生とチームメイトになる環境た。

しかし、こんなこと言われたら、もう浮き足だって仕方ないと思うんですが、舞ちゃんは、ソロフライトでそれどころじゃない。そのせいで、急に柏木学生が片思い感を出してくるとこ、確かにちょっとかわいかったり(笑)。
熱を出した舞ちゃんに、アイスまで差し入れして、ねえ。もう、矢野学生にも、舞ちゃんのことが好きなの、バレバレじゃない?(笑)

でも、柏木学生にとって、こういう人間らしいところを引き出してくれたのが舞ちゃんなんだろうなって思いました。
自分とは違う人間と出会うと、化学反応で、自分自身が、これまで思いもしなかった変化を遂げることってありません?(私はあります)
そういう相手のこと、好きになっちゃうの、わかるよなあ。
そう、パジャマでうろうろしてなくたって!(←「あさイチ」の朝ドラ受けで、博多大吉さんは、舞ちゃんがパジャマでうろうろしすぎだから好きになっちゃう、と言っていたらしい 笑)

そうだ、LINEといえば、姉からもこんなのが来ていました。
「ねえ、大河内教官ってそんなに怖いかな~? うちの先輩のほうが100倍怖いし、意地悪だよ。あれで鬼とかいうの、ちょっと違和感あるわ~」

そう、イケオジ好きの姉は、ゴリゴリの大河内教官推し(というか、もともと吉川晃司さん推しなんですけどね)。
「別に意地悪とかで退学にしていないと思うんだよね。あの背中を見たらわかるし」
これは、水島学生が去ったあと、ひとり黙って自分で書いた審査表を見つつ背中で語っていたシーンのことだと思われるんですが。

「あの大河内教官の字って、吉川さんが書いたのかな? ちょっとかわいかったね」
↑姉よ、そんなこと、私に聞かれても、知りませんって! 
でも、ああいうのって、実際、どうなんでしょうね? 巻き戻してみてみたら、やっぱり役作りの一環で、大河内教官らしく、丁寧に一文字一文字、書いたという感じでした。しかし、ファンって、見るところが細かいわ~。こわいわ~。これだから、ドラマの美術さんは、手が抜けませんね!

美術さんといえば、アイスね、アイス!
柏木学生が舞ちゃんに渡したアイスは「ゴッリゴリくん」。
大河内教官が渡したアイスは「Snow」。
なかなかの遊び心ですよね~。あの微妙に見たことあるようなパッケージ、デザインしながらニヤニヤしている姿が目に浮かびます(笑)。


さて、次週、「笑顔のフライト」。
完全に目標を?自分を?見失っている舞ちゃんは、いったいどうなってしまうの? サブタイトルとは対照的に、予告動画でもかなりテンパった舞ちゃんの様子にハラハラ。
そもそも朝ドラのヒロインがテンパってるのって、ある意味、次の展開にすすむための布石だから! そんなにハラハラしたり、めくじらを立てたりする必要はないんだけど(と私は思っているんだけど)、それでもハラハラしちゃうのが朝ドラです。

そして、矢野学生の涙も!?
「自分の人生を世の中に決められたくない」というセリフも登場。
航空学校で2人だけの女子学生の矢野さん。そういえば、どうしてパイロットを目指しているのか、まだ語られていませんでした。そのあたりの話が語られるのでしょうか。

あ! そういえば、離婚届貰った人(中澤学生)はどうなった⁉

いや待て、そういえば舞ちゃん、柏木学生の告白に返事、してなくない?
え、まさかのスルーなの? 朝ドラって、そういうパターンもありなん?
舞ちゃんたちは、無事、笑顔でフライトすることはできるのでしょうか? 
来週も、ハラハラしながら、見守っていきましょう。
では、また来週!


朝ドラ見る子 (あさどら・みるこ)

“朝ドラ”を見るのが日課の覆面ライター。朝ドラを日々のスパイスとして、朝ドラをきっかけにいろいろなことを考えたり、人と話したりするのが好き。地方生まれ、東京暮らし、ときどき帰省。その影響で、最近は両親(60&70代のシニア夫婦)も朝ドラを見るのが習慣に。さらに、渋いおじさん好きの姉(朝ドラ見る姉)と若いイケメン好きの妹(朝ドラ見るる)も。家族ぐるみの(?)、自由気ままなレビューをお届けします♪