ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏。日本エンタメ界のカリスマでありながら、長年に渡り、少年たちへの性加害を続けてきた。なぜ誰も彼を止められなかったのか――。

生まれ育ったアメリカ日系人社会での知られざる来歴や、ジャニーズ草創期を知る人物の貴重な証言から、早い時期から行われていたジャニー氏の性加害、そして姉・メリー氏がそれを“隠蔽いんぺい”してきた実態が浮かび上がる。メディアも加担して築かれた“アイドル帝国”の実像とは――。


若き日のジャニー氏。

1年前の9月、ジャニーズ事務所(当時)はジャニー喜多川氏の性加害を認め、「人類史上最も愚かな事件」と断罪した。被害を申告した人だけでも1000人に上り、加害は半世紀以上に渡って繰り返されていた。多くのタレントを世に送り出す一方、その影で犯罪行為を重ねていたジャニー氏。

めっに表舞台に現れなかったその人物像はどのようなものだったのか。そして、性加害はなぜ長年見過ごされてきたのか。NHKは、ジャニー氏のルーツや人となり、業界での歩みを深く知る人たちに1年以上かけて取材。知られざるアメリカ日系人社会での来歴や、ジャニーズ草創期における性加害の実態が、貴重な証言から浮かび上がってきた。

そして、ジャニー氏を支え「放置と隠蔽(再発防止特別チーム調査報告書より)」を行ってきた姉・メリー氏の圧倒的な存在。事務所の甚大な影響力のもと、沈黙を続けたメディア。番組ではジャニー氏とメリー氏姉弟が“アイドル帝国”を築きあげた道程を取材。ベールに包まれたその実像を紐解いていく。


「NHKスペシャル ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」

10月20日(日)総合 午後9:00~10:00