ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、中宮ちゅうぐうあき役の見上愛さん、ふじわらの隆家たかいえ役の竜星涼さんから!


見上愛さんの第36回振り返り

——さだ(高畑充希)の子である敦康あつやす親王(渡邉櫂)に対して、彰子はどのような気持ちで接しているのでしょうか?

彰子としては、母親、あるいは姉、家族として接しているつもりなんですが、敦康親王の側は恋心に近いものを抱いているわけですよね。彰子もそれには気づいています。

彰子が妊娠して、いったん実家へ帰るあいさつをするシーンで、敦康の手を握る演出プランもあったんです。でも、彼の気持ちをわかった上で手を握るのは、かえって残酷なんじゃないかと思って、監督にお伝えしました。程よい距離を保つほうが優しいんじゃないかと。

——母親役は初めてですか?

何回かあります。ただ、子どもが小さい頃から成長するまで、ずっとお母さんを演じるのは初めてです。年齢が上がるにつれて、子役の方が交代していくんですけど、自分の子どもの成長を見ているような気持ちになることがあります。子役の方から刺激を受けることは多いですね。

「母の強さ」みたいなものってあるじゃないですか。子どもを1人産んで、2人産んで、彰子自身が変化していくときに、その強さをどのくらい出すかというのは、なかなか難しいです。


竜星涼さんの第36回振り返り

——今回、敦成あつひら親王の五十日いかの儀(今で言うお食い初めの祝い)の席で、隆家が藤壺の女房・少将しょうしょうきみ(福井夏)を抱き寄せていましたね。

隆家には恋愛パートなんかないと思っていたので、いきなり女性を物陰に引きずり込む描写にはびっくりしました。酒を飲んで酔っていたせいなんですけど、自分のさがが出るんでしょうね。荒くれな部分が(笑)。

兄貴(伊周これちか/三浦翔平)と酒を飲んでいるシーンもよくあったし、父上(道隆みちたか/井浦新)もよく酒を飲んでいたし、酒好きな家系なんですよ、中関白家なかのかんぱくけは(笑)。