放送中の大河ドラマ「光る君へ」。
ドラマの後半を彩る出演者5人が発表され、みなさんからコメントが届きました。


ふじわらのきよ役・倉沢杏菜 ※大河ドラマ初出演

藤原道長と嫡妻・倫子ともこの次女。東宮・居貞いやさだ親王(のちの三条天皇)の妃となるが、東宮がはるかに年長であることに不満を抱く。キラキラした贅沢な衣装や道具が好き。

【倉沢杏菜さんのコメント】
——演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

私が演じさせていただく藤原妍子は、派手好きで自由奔放な人物です。強く楽しく生きていそうですが、実はすごく孤独感や満たされない気持ちを抱えながら生きている方だと思いました。
父である藤原道長が藤原家を繁栄させていった、いわゆる藤原家全盛期の最中で、その裏の苦悩を体現したような人物だと思います。
孤独を感じたりそれを何かで埋めようとしたりする人間味あふれる姿が、人の心はいつの時代も変わらないのだなと気づかせてくれます。

——大河ドラマ出演歴や思い出などをお聞かせください。

大河ドラマは、私の曾祖母と祖母が大好きでずっと一緒に見ていたので、そんな大河ドラマにまさか自分が出演させていただけるということが信じられません。すごく嬉しいですし、身が引き締まる思いです。
そして「光る君へ」は個人的にもすごく楽しく拝見していたのでその世界へ入れることが光栄です。至らないところもあると思いますが、精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします!


ふじわらのよりむね役・上村海成

道長と源明子の長男。倫子と競う母・明子の期待を背負って育つ。道長と倫子の長男の頼通よりみちに比べて出世は遅れたが、のちには兄弟とともに異母姉の彰子を支える。

【上村海成さんのコメント】
——演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

私事ですが、平安貴族の役を演じてみたい!あの装束を着てみたい!という夢が遂にかないました。
演じさせていただく藤原頼宗という人物は、この作品では母・明子の熱心すぎる教育の反動なのか、逆に出世欲に突き動かされるタイプではなく大人しく穏やかな性格に育った人という印象です。夢の平安貴族、思い切り楽しんで演じたいと思います!

——大河ドラマ出演歴や思い出などをお聞かせください。

以前「青天を衝け」に参加させていただきました。「光る君へ」のみやびで優雅な雰囲気とは違って、幕末〜明治という改革の熱気みたいなものを強く感じました。大河ドラマというくくりではありますが、それぞれ作品の方向性が違っていてとてもおもしろいなと思いました。


あつ明​あきら親王しんのう役・阿佐辰美 ※大河ドラマ初出演

三条天皇の皇子。狩りが好きで、活発な性格。のちには東宮となるはずであるが、外戚が弱く後見がいない。我が孫を東宮にと望む道長の圧力にさらされることになる。

【阿佐辰美さんのコメント】
——演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

大河ドラマへの出演というのは、役者を志した時からの大きな夢だったので「光る君へ」に出演させていただけることが決まったときは、言葉にできないほどうれしい気持ちでいっぱいになりました。
史実では、暴れん坊という印象が強い敦明親王ですが、今回の脚本では真っ直ぐで意外と打たれ弱いところなど、すごく人間味を感じる魅力的な人物だなと感じています。三条天皇、そして母の娍子と共に、光だけではなかった不遇の生涯をどう歩んでいくのか、一つひとつ大切に精一杯演じさせて頂きます。

——大河ドラマ出演歴や思い出などをお聞かせください。

以前に一度、時代劇に参加させて頂いた際、本当にこのような文化や風景があったんだ、もっと知りたいと強く思いました。そして時代劇を通じて若い世代の人たちにも歴史を知っていただくために、まだまだ微力ですがもっともっと勉強して、少しでも何か自分に出来ることを見つけたいと思っていました。
そんななかで「光る君へ」に参加させて頂けることになり、本当に光栄で身が引き締まる思いです。そして役者を志したときからの念願である大河ドラマということもあり、物凄く嬉しい気持ちです。


たいらのためかた役・神尾佑

藤原隆家と親交のある武者。隆家が大宰府に赴く際に従い、刀伊とい入寇にゅうこうの際に軍功を立てる。為賢のもとで、双寿丸(伊藤健太郎)は武術の研鑽に打ち込んでいる。

【神尾佑さんのコメント】
——演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

平為賢は平安時代、貴族の世から武士の世に移り変わる時代に生きた武将。時代の移り変わりの象徴の1人として登場します。
おそらくこの頃には武士道精神というものはまだ確立してなかったが、忠誠、信義、献身にあふれ、純粋に藤原隆家の人柄にかれ心酔している。心から尊敬できる人物に仕えることは武士としてこの上ない幸せだったのだろうと思います。
劇中では為賢ならではの忠と武を存分に表現したいと思います。

——大河ドラマ出演歴や思い出などをお聞かせください。

北条時宗(北条教時役)、利家とまつ(佐久間盛政役)、八重の桜(近藤勇役)
こうしてみるとたけだけしい武士ばかりです。正直に言って個人的に武士、武将の役はしっくりきます。前世はおそらく武士です。(笑)
大河ドラマは時間をかけて丁寧に時代背景に沿ってドラマ作りが行われていると思います。日本ならではの時代劇の文化としてこれからも期待します。


ちぐさ(すがわらのたかすえの娘)役・吉柳咲良 ※大河ドラマ初出演

のちに「更級さらしな日記」を記す。伯母は藤原道綱の母。父の赴任先にいた子供のころより「源氏物語」に憧れる。京に戻ったのちにようやく全巻を手に入れて感動し、暗唱するまでに読みこんでいる。

【吉柳咲良さんのコメント】
——演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

まず、18歳の時に共演させていただいた吉高由里子さん、脚本の大石静さんと、またこうしてご一緒できる機会をいただけたことがすごくうれしかったです。ちぐさは「源氏物語」という誰もが知る物語の大ファンであり、彼女もまた文才に優れた少女であること。熱い思いを語るちぐさの、愛ときらめきを思う存分に演じたいと思います。

——大河ドラマ出演歴や思い出などをお聞かせください。

まさか自分がこのような形で大河ドラマに出演させていただけるなんて思ってもいませんでした。このお仕事をしているうえで、いつか大河ドラマに出たいと夢見てきました。この様なてきな形で実現できることをとても光栄に思います。
想像もつかない世界なので、緊張していますが、精一杯頑張ります。