9月8日(日)、紫式部(まひろ)役の吉高由里子さん、藤原ふじわらの彰子あきこ役の見上愛さんが、滋賀県大津市にて開催された『大河ドラマ「光る君へ」スペシャルトークショー』に登場。制作統括の内田ゆきさん、チーフ演出の中島由貴さんらスタッフとともに、ドラマや撮影の舞台裏について語った。

会場の「大津市民会館大ホール」に集まった観客は約1,100人。吉高さんは大勢の番組ファンを前に、

「今年3月にも石山寺を訪問させていただきましたが、今日はたくさんの方々に来ていただけて、とても嬉しく、幸せに思います。ドラマの撮影開始から1年以上が経過しましたが、この経験は一生に一度しかない奇跡的なものだと感じて、日々を大切に過ごしています」

とコメント。また、見上愛さんが演じる藤原彰子の印象について問われると、

「かわいい! 大好きなんです!(笑)でもはじめは、藤壺に出仕するということに対して、道長からのお願いということもあり、(まひろは)あまり前向きではなかったと思うんです。

でも彰子さまが一瞬、心の扉を開いてくれたと感じる時がありました。その時にまひろは、自分の居場所であることを確信して、女房として仕えることの役目や使命感に出会ったんだと思います。彰子さまの心の内や表情などを垣間かいま見るたびに、まひろは強いやりがいを感じているんだと思います」

と、笑顔を見せた。そして、

「まひろの身に起こることすべてが『源氏物語』の種としてまかれているものなんだろうなと思うので、そこを照らし合わせて見ていただけると嬉しいです」

と観客に語り掛けた。

一方、登場の際に客席中段から吉高さんとともにサプライズで登場した見上さん。

「これまでの人生の中で、一番大きな歓声をいただきました(笑)。大津市には初めて足を運んだのですが、延暦寺など私が演じる藤原彰子にゆかりの深い場所を訪問し、彼女の願いや人物像に思いを馳せることができました」

と、ゆかりの地を訪れた感慨について言及した。また、

「大河ドラマは初出演で、撮影初日からすごく緊張していたのですが、吉高さんが気さくに話しかけてくださったおかげで、チームの一員となれました。彰子なりにしっかり考えを巡らせているけれど、自身の感情や考え方をどのように周りに伝えたらいいのかわからない。それゆえに無表情となってしまうというキャラクター像を演出スタッフと練りました。その分、様々な機微を感じるセンサーは長けており、少女時代の彰子を演じるうえで色々な感情をためておくことを意識していました。

今後の彰子は、まひろや一条天皇、父・道長との関係を含め、最初の頃からは想像もつかないような女性になっていくので、その変化を楽しんでいただけたらなと思います」

と、彰子の今後の注目ポイントを語った。

当選倍率7.5倍をくぐりぬけた熱心なファンたちの熱気に包まれ、イベントは大盛況にて終了した。イベントの模様は、総合テレビにてダイジェスト版で全国放送される予定だ。


まひろと彰子 物語が生まれる地へ~「光る君へ」トークショーIN大津~

9月23日(月) 総合 午後6:05~6:35 ※放送予定は変更になる場合があります。

源氏物語誕生で「光る君へ」がますます盛り上がる中、まひろ役・吉高由里子さんと彰子役・見上愛さんのトークショーが大津市で開催。見上さんが彰子ゆかりの宝物をたずねる延暦寺の旅の様子も交えて、滋賀とドラマのつながりをたどる特別番組をお送りする。