窪田正孝さん主演、10月8日(火)スタートのドラマ10「そらわたる教室」。実話に着想を得た同名小説を原作に、年齢も事情もさまざまな生徒たちが集う、東新宿の夜間定時制高校を舞台にした物語です。

理科教師・藤竹ふじたけかなえ(窪田正孝)の声かけで発足する科学部の「実験」を通じて、生徒のみならず、教師やJAXA職員までもが、自身の抱える古傷、障害、因縁と向き合い、人生の再起に挑みます。

このたび、定時制高校の生徒を小林虎之介さん、伊東蒼さん、ガウさん、イッセー尾形さんが、彼らを見守る一癖も二癖もある先生を田中哲司さんと木村文乃さんが、そしてこの高校と思わぬ形で関わることになる JAXA職員を中村蒼さんが、それぞれ演じることが発表されました。


負のスパイラルの中でもがき苦しむ不良生徒

やなぎたけ役 小林虎之介

東新宿高校定時制の2年生。読み書きが苦手なことを鹿にされ、中学から不登校になり、不良の道へ。負のスパイラルから抜け出すため20歳で定時制高校に通い始める。あることをきっかけに退学を考え始めていた時、新しく担任になった藤竹と出会う。

【小林虎之介さんのコメント】
今回現場に入る前に、「捨てられた野良犬のように」と言われたのが岳人を演じる一つのの芯になっています。光が見えない暗闇を歩く岳人の前に藤竹が現れ、科学と出会うことで、止まっていた時間が動き出します。世代や境遇がまるで違う生徒達がともに成長する姿を楽しみにしていて下さい。


自分の居場所を探し続けるSF小説マニア

とりすみ役 伊東蒼

東新宿高校定時制の1年生。起立性調節障害で朝に活動できないことから夜間定時制高校に通い始めた。しかし定時制でも保健室登校を続けざるを得なくなっていた時、藤竹からある誘いを受ける。

【伊東蒼​さんのコメント】
藤竹先生と高校時代の担任の先生が被る部分が多く、藤竹先生の言葉を身近に感じながら原作を読み進めたことを覚えています。私自身、たくさんの“好き”やたくさんの“興味”に救われてきたように、好きなことに救われ、探究心を膨らませる佳純を、大切に演じます。

撮影初日からとても暖かく笑い声がたくさん聞こえる現場で、みんなで実験をしたり、科学について語り合ったり、好きな食べ物の話をしたり、アットホームな雰囲気で日々撮影をしています! 皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていますので、楽しみに待っていてください!!


フィリピン料理店を営む陽気なママ高校生

こしかわアンジェラ役 ガウ

日本とフィリピンのミックス。夫と2人でフィリピン料理店を切り盛りする一方で、東新宿高校の定時制に通っている。2年生になり、勉強についていけなくなってきた時、ある事件に巻き込まれる。

【ガウ​さんのコメント】
それぞれの理由で学業を諦めたけど、再挑戦する先生と生徒たちの葛藤と勇気が織りなすこの作品に参加させて頂けることをとても光栄に思います。育ち、環境、年齢が違う仲間で目標に向かって歩んでいく彼らの青春を多くの方に見守って頂き、そして誰かの希望を持つきっかけになれれば幸いです。


明るく振る舞うベテラン英語教師

うちいず役 田中哲司

東新宿高校定時制のベテラン英語教師。アロハシャツに扇子を持つ姿からふざけていると見られがちだが、ときどき、格言めいた良いことを言う。定時制高校での教師経験が長く、自分のことを語るのが苦手な生徒たちに伝えたい、ある“思い”を持っている。

【田中哲司​さんのコメント】
どんな境遇であれ学びたい気持ちは大事であり、夢中になるとはこんなにもまぶしいものなのかと思いました。英語教師の木内は、衝突と失敗を繰り返し、いつしか仲間となり成長する生徒たちのサポートをします。このドラマで青春を味わってください。


クールな表情の下に迷いを隠す養護教諭

役 木村文乃

東新宿高校定時制の養護教諭。かつて救命救急の現場で看護師をしていたこともあり、生徒の命を最優先に考えた対応を心がけているが、過去の経験から生徒との向き合い方に迷いを感じている。

【木村文乃​さんのコメント】
原作と脚本を読ませて頂いて、自分が学生の時に藤竹先生のような先生に会いたかったと素直に感じ、すぐに参加させて頂きたいとお返事しました。作品を通して、ひとりじゃないよ、と心地良い距離感で伝えていけたらと思っています。


信念と立場の間で葛藤するJAXAのエリート

あいざわつとむ役 中村蒼

藤竹の大学同期でJAXAの准教授となったエリート。エリートの道を進み続けるために権威的な考えを受け入れる一方で、研究者としてのレールを自ら逸脱しようとする藤竹にいらちを感じ……。

【中村蒼​さんのコメント】
過酷な環境で育ち、年齢も性別もバラバラな登場人物たちが科学にのめり込んでいく姿をみて、原作も脚本も夢中になって読みました。老いも若きも関係ない。原作にある"その気があればなんだってできる"。大切なのはその心だと改めて強く思いました。

僕の演じる相澤は、藤竹とは対照的に組織の中で大きなプレッシャーを抱え、葛藤しています。目まぐるしい日々を送る彼は、いつしか純粋に科学を楽しむ気持ちを心の奥底にしまってしまいますが、彼なりにもがく姿を見届けて下さい。


誰にもぶつけられない怒りを内に秘めた最年長生徒

ながみねしょうぞう役 イッセー尾形

東新宿高校定時制の2年生。若い時に通えなかった高校で学び直すために定時制に入った76歳。かつて営んでいた町工場の技術に目をつけた藤竹から科学部に誘われるが……。

【イッセー尾形さんのコメント】
定時制にはなんとなく、もう一つの生活というイメージがあります。今のままでも結構なんだけれども、学ぶという姿勢に崇高なものを受け取ります。多少偏屈なキャラクターでも勘弁してもらえるんじゃないかな、なんて考えてます。

あと、さまざまな世代や時代感覚が折り混ざって描かれますから、そのへんが楽しみです。


ドラマ10「そらわたる教室」(全10話)

10月8日(火)スタート
毎週火曜 総合 午後10:00~10:45

     BSP4K 午後6:15~7:00

【物語のあらすじ】
東京・新宿にある定時制高校。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない不良の柳田岳人(21才/小林虎之介)。授業についていくことを諦めかけた、フィリピン人の母と日本人の父を持つ越川アンジェラ(43才/ガウ)。起立性調節障害を抱え、保健室登校を続ける名取佳純(16才/伊東蒼)。青年時代、高校に通えず働くしかなかった長嶺省造(76才/イッセー尾形)。
年齢もバックグラウンドもバラバラな彼らの元に、謎めいた理科教師の藤竹叶(窪田正孝)が赴任してくる。藤竹の導きにより、彼らは教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、自身が抱える障害、家庭内の問題、断ち切れない人間関係など、さまざまな困難が立ちはだかり……。

原作:伊与原新『宙わたる教室』
脚本:澤井香織
出演:窪田正孝、小林虎之介、伊東蒼、ガウ / 田中哲司、木村文乃 / 中村蒼、イッセー尾形ほか
演出:吉川久岳(ランプ)、一色隆司(NHKエンタープライズ)、山下和徳
制作統括:橋立聖史(ランプ)、神林伸太郎(NHKエンタープライズ)、渡辺悟(NHK)