ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、藤原道兼役・玉置玲央さんから!
玉置玲央さんの第14回振り返り
──兼家の死後の道隆(井浦新)、道長(柄本佑)の印象は?
これから兄の道隆はどんどん出世していきますが、権力に飲み込まれていく面も。演じる井浦新さんとも「道隆、どんどんダークサイドに落ちていきますね」という話を撮影の合間にしているんですよ(笑)。
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第7回で、道隆が道兼に「お前は気が回る。その分、父上にもいいように使われてしまう」「わしはわかっておるゆえ、お前を置いてはいかぬ」と励ましてくれるシーンが強烈に印象に残っているんですが、父亡き今、あの道隆はもう存在しないんですよね。道兼は忘れてないけれど、道隆は覚えてないかも。つまり道兼自身もそうですが、父の死をきっかけに変わっていくんですね。
ただ、道長だけはずっと己を貫いています。兄たちは周りの状況とともに変わり、いずれ退場していきますが、ずっとブレなかった道長がこの先も生き続けるというのが、大河ドラマとしてすごく素敵だなと思います。ただ、もしかしたら兄弟3人で仲よく手を取り合って進んでいけた未来もあったかもしれないと思うと、切ないし悲しいですね。
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