ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、藤原ふじわらの道長みちなが役・柄本佑さんと、藤原為時ためとき役・岸谷五朗さんから!


柄本佑さんの第12回振り返り

――道長がともや明子と結婚します。妻たちをどう思っている?

道長は優しい男なので、政略結婚だからといって妻たちのことを冷たく見ているとか、心がまったくないってことでもないんだと思います。倫子の父・みなもとの雅信まさのぶ(益岡徹)のことも敬愛していますし。

というより、まひろへの感情が特殊なんだと思いますね。言ってしまえば、「まひろか、まひろ以外か」(笑)。それくらい極端なんだと思います。いちばんぶつかり合うのも、いちばん愛し合うのもまひろとしかできない。そういう関係なんだと思います。

これから、道長をめぐる三角関係、四角関係はあるのか? そこはやはり大石静先生ですから、ちょっとぐらいはあるかも(笑)。そのほうが楽しいじゃないですか。別に覚悟はしてないですけど、僕も一視聴者として期待しています。


岸谷五朗さんの第12回振り返り

──為時が高倉のしょうを看取るシーンは、どのように感じましたか?

ザ・平安の常識ですけど、妻・ちやは(国仲涼子)が生きていた頃から彼女との関係は出てくるんですよね。しかも、なんでもないことのようにまひろに説明される。本当に現代に生きる我々には、計り知れないところではありますが。

しかし、脚本家・大石静節だなと思うのは、人を愛することの大切さをここでも描こうとしていること。ずっとあしざまに言われてきた「高倉の女」が出てきたと思ったら、息も絶え絶えで、余命いくばくもない。

そんな彼女を一人でかせたくないと、看病する為時。そこには、やっぱり愛がある。人間のいちばんいいところだという確信を持って描いていますよね。

本当に人が人を愛する気持ちだけは、時代を飛び越えても変わらない。たとえば、相手のために自分が傷ついてもいいと思える愛し方もある。それは1000年前も一緒。これこそ、今作のいちばん奥底にある大事なところじゃないでしょうか。