VRの世界で少女として振るまっていた一人の中年男性が、女の子の姿で、女の子のアバターに恋をした!?

孤独な現実とバーチャル世界を行き来しながら描く新感覚ラブストーリー、夜ドラ「VR おじさんの初恋」が、4月1日(月)にスタートすることが決定。放送にさきがけ、キービジュアルが公開されました。

デザイン担当は、豊かな色彩と透明感を兼ね備えた独特の作風を持ち、広告、アート、衣装、プロダクトデザイン、空間デザインなどの幅広い分野で活躍するアーティストである、えぐちりかさんです。

あわせて、原作者である暴力とも子さんより、今回のドラマ化へのコメントが届きました。


デザイン えぐちりかさんのコメント

孤独な直樹の心の奥にもう一つの世界(VR)が広がり、それが直樹の現実にも影響を与えていく様子をビジュアル化しました。
原作を読ませていただき、リアルとファンタジーを行き来する、ピュアで不思議な世界に一気に引き込まれました。
これからドラマを観るのがとても待ち遠しいです。
 

【プロフィール】
アーティスト / アートディレクター。アートディレクターとして働くかたわら、アーティストとして国内外で作品を発表。代表作にガラス製たまごのインスタレーション「バーンブルックのたまご」、著書絵本「パンのおうさま」シリーズが日本と中国、台湾で発売。広告、アート、プロダクト、絵本などの分野で活動。イギリス D&AD 金賞、スパイクスアジア金賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、JAGDA 新人賞、JAGDA 賞、ACC 賞シルバー、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術賞優秀賞、街の本屋が選んだ絵本大賞3位、LIBRO 絵本大賞4位、他受賞多数。

 

原作 暴力とも子さんのコメント

この作品は、社会をうまく乗り切れなかった人の、とても小さな初恋の物語です。
向こう岸に現れた人がなんだかこちらに手を振るので見つめていたら、なぎの人生に少しだけ波が立つ。
そんな小さな事でなければ、それをすくい取らなければ表現できない。そう信じて作ったのが直樹というキャラクターでした。
今回の映像化は、その原作に多くの作り手の想いが重なったものになります。
関わってくださった方々の分だけ、作品の上に載っている熱量が増しています。
そして、その熱量が「VRおじさんの初恋」という物語世界に少しだけ変化を与えました。
まるで私の中にいた「直樹」という人格が、野間口徹さんというアバターを着て新たな生き方を探っているようで少しくすぐったいような。その可能性を信じてあげたい親心に似た気持ちで脚本を監修させていただきました。
映像化というプロセスを通じて、原作と同じテーマから少しだけ背伸びをした、ドラマ版「VRおじさんの初恋」のラストを、皆さんと一緒に見届けていければと思います。


【あらすじ】

おじさんの初恋は、VR世界の中だった――。
さえない中年の独身男性・直樹(野間口徹)は、VRの世界では制服姿の少女・ナオキとして過ごしていた。人といるのが苦手でVRでも一人で過ごすナオキだったが、ある日、てんしんらんまんな美少女・ホナミに恋をする。おじさんが、女の子の姿で、女の子のアバターに恋をしてしまったのだ。
現実世界とバーチャル世界を行き来して進む物語。2つの世界がそれぞれ影響しあい、今までとは違う人生を見つけようとする主人公を描く新しい形のヒューマンドラマ。


夜ドラ「VR おじさんの初恋」

2024年4月1日(月)スタート 毎週月曜~木曜 総合 午後10:45~11:00
原作:暴力とも子「VR おじさんの初恋」
脚本:森野マッシュ
音楽:渡邊崇
出演:野間口徹、倉沢杏菜、井桁弘恵ほか

制作統括:桑野智宏
プロデューサー:大久保篤 舩田遼介
演出:吉田照幸、桑野智宏、中村俊介、石川慎一郎