3月3日に放送された、第9回「遠くの国」で直秀(毎熊克哉)が急な死を遂げ、大きな話題を呼んでいる大河ドラマ「光る君へ」。

3月7日(木)、滋賀県高島市内でロケを実施し、後の紫式部(まひろ/吉高由里子)が生涯で唯一、都を離れて暮らした越前に向け、琵琶湖を舟で移動するシーンなどを撮影しました。

琵琶湖ロケにあたり、まひろ役の吉高由里子さん、その父・藤原為時を演じる岸谷五朗さん、制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーからメッセージが届きました。


紫式部(まひろ)役 吉高由里子さん

今回の琵琶湖ロケは、久しぶりに空が広い外のロケでワクワクしています。実際に来てみると、朝と昼でも風の強さが全然違うんだなって、驚きました。

まひろとしては、先日放送した(第9回のサブタイトル)「遠くの国」というワードがずっと残っているんです。向こうへ行ったら、私の知らない世界。まひろのことも誰も知らない世界。そこで新しく生まれ変わることもできるんじゃないかという気持ちも込み上げてきます。

越前編では、まひろは生きている価値というか、見当たらない志を模索して苦しんでいる時期でもあるんです。国司という父上の仕事姿も初めて目にして、父上と2人3脚で頑張っていきます。そして福井の熱がすごいんです!

「京都だけのドラマじゃないぞ」という越前市をはじめ福井県の皆さんの熱もすごく感じていて、うれしいです。


藤原為時役 岸谷五朗 さん

やっぱりこの琵琶湖の自然はすごいですね。まひろと一緒に舟で湖上に出たんですけど、風の勢いも感じましたね。当時は相当の志とドキドキで移動したんでしょうね。

越前の国司になるまでは、まひろとの関係性が“父親と子ども”。割とベクトルは向かい合っていたんですよね。親子でもめたり、いろんなことあったんですが、越前編では2人が1つのことに立ち向かっている感じが、初めて描かれるんです。

越前編では、まひろが自分の心と対峙したり、まひろの恋心がどうなっていくのかドキドキする父の気持ちもあったり。素晴らしい新たなキャストも登場するなど、「光る君へ」の画が ガラッと変わります。我々もびっくりするぐらいなので、見てくださっている視聴者の皆さんは、どうなっちゃうんだろう!というぐらいです。


制作統括 内田ゆきチーフ・プロデューサー

越前編は、同じドラマとは思えないぐらいに印象が変わると思います。松原客館にとうりゅうする宋の人々や当時とても貴重であった越前の紙に出会うなど、物語は大きな転換点を迎えます。

特に、のちに作家となる主人公のまひろにとっては、人生の中で最も大切な経験の一つとして見てもらえるとうれしいなと思っています。