「大事にしたい!子どものワクワク」をテーマに繰り広げられた10月の「みんなの子育て☆深夜便」。ゲストにタレントの安田美沙子さん、豆先生こと子育て支援専門家の大豆生田啓友さんをお迎えし、子どものワクワクするきもちをどう受け取り見守っていくか、リスナーさんからのご意見も交えながらお届けしました。
子どものワクワクということで、真っ先に話題にのぼったのは「虫」。なんと、安田さんの息子さんたちは大の虫好きだそうで、日々彼らの虫採りや観察にお付き合いしているそうです。す、すご過ぎる!
というのもわたし、虫だけはどうしてもニガテで…。もし、わが息子たちが虫にハマっていたらと考えると正直恐怖でしかないのですが、「子どもの時に虫をおもしろがらなかったら、多分この先そうそうはないですよね(笑)」と豆先生。しかも、それに巻き込まれる形で大人もおもしろがれるようになるのがいいよね、と。おおー、これはまさに、先月落語から学んだ子育て術そのもの。一緒に遊ぶときは、子どもと同じ目線で大人も思いっきり楽しみ尽くすに限る!
そして、子どものワクワクは「もっと知りたい、チャレンジしたい」という意欲を生み、学びにつながります。近ごろ幼少期から習い事をさせる風潮もあるけれど、個人的には実はもっと身近なところに学びの種はたくさん転がっていると感じていて、たとえば一緒にごはんを作ったり、洗濯物を畳んだり、そんな日常を共有するのも学びの一つ。
つまり、子どものワクワクを育むのに重要なのは、いかにわたしたち大人が彼らのやりたいきもちにじっくり向き合えるか。時間と心の余裕なのだと再認識しました。つい「忙しいから無理ー」と言いがちなわたし、この言葉はできるだけ封印したいところです。。
さて、今までの放送でも度々取り上げられていますが、今回ももれなくリスナーさんからのお悩みとして寄せられたのがスマホ依存問題。
「ワクワクの矛先がスマホ…、5歳になるわが子が四六時中画面を眺めていて困っています!(涙)」とのことで、残念ながらまるっきり同じ状況の5歳児を抱えるわたしは、心の中で相づちを打ちながらコメントを聞きました。
中高生になる長女と長男が幼い頃は、動画依存を恐れてそもそも家にテレビを置かず、自分たちのスマホを絶対にわが子に渡さないことを徹底していました。でも、ここ数年で子どものスマホ所有率も上がったし、学校からタブレットも支給されるし(5歳児はこれを使っている)、もはやモノを持たせないという対策が難しい今、わたしも正直この問題には行き詰まっています。
これに対して豆先生が教えてくれたのは、動画やゲームの類いはやはり刺激が強く、中毒性になりやすいということ。その強い刺激ばかりを受け取っていると、たとえば空を眺めて「きれいだなぁ」と感じたりする“淡い方の感度”を弱めてしまうそうです。す、すごく納得…。それこそ、自分たちの幼少期は気づけば外で遊んでいたけれど、部屋で過ごすことが多い現代っ子たちには、大人が意識的に環境作りをしてあげることも大事なのだとか。
なるほどなぁ〜と放送を聞いた数日後、わが家でこんなことがありました。なにかの折に突如「ポケモンのぬり絵がしたい!」と言い出した息子。「そっかー、じゃあ明日買いに行こうか」と、明日行けるのか確実ではないのにテキトーに返答してしまうのがわたしの悪い癖なのですが、翌日案の定ぬり絵なんて買いに行く暇がなく、絶対泣かれる!と帰宅した日がありました。
すると、いつもならソファーでタブレットにかじり付いているはずの息子が、なにやらしずか〜に机に向かっている。なぜだ?と思ったら、昨日その口約束を聞いていた次女が、気を利かせて弟を連れてお目当てのぬり絵を買いに行ってくれていたのでした。
息子はそれこそ無心にぬり絵に没頭し、「ママ、見てーー!」とうれしそうに完成させたページを見せては、また新しいページをめくり、その集中力ったら半端ない!「なるほど、これが子どものワクワクか」と、本物を垣間見た気がしました。
「子育てはみんなでやればいいんだから、余裕がないことで自分を責めないで」と、番組中の豆先生の言葉が身に沁みましたが、まさか今回こんな形で次女に救われるとは。やっぱり、子育てにいろんな人が関わることもとっても大切ですね。
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11月のテーマは「育てにくさを感じるとき」
ゲストは、保育施設「りんごの木」代表の柴田愛子さんです。
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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。