「世界の子育て」をテーマに繰り広げられた1月の子育て深夜便。ゲストに作家・漫画家の小林エリカさん、子育て支援の専門家である汐見稔幸としゆきさんをお迎えして、各国との違いから日本の子育てを見つめ直しました。

今回番組で取り上げたのは、エジプト、インド、デンマーク。日本とはだいぶ異なる子育て事情に衝撃を受けた方も多かったはずです。

中でも大きな違いといえば、どの国も「子どもはみんなで育てる」という意識が自然と根付いていること。

たとえば子連れで外食をする際、日本では周りに気を遣いながら食事をとることが多い中、エジプトでは子どもが飽きて騒いだりしても店員さんは決して嫌な顔をせず、時には抱っこまでして「あなたたちはゆっくり食事をして」と親をサポートしてくれるのだそうです。

そのエピソードに思わず「うらやましい〜」と小林さん。ぜひ日本でも浸透させたい!

以前出かけたハワイにて。どのお店でもにこやかに子どもたちに接してくれる店員さんの姿が印象的でした。

海外での子育てを経て、「日本はとにかくルールが多い」と改めて実感したという声もありました。帰国した際にプールに出かけたら「泳いでいる時は止まっちゃダメ、しゃべったらダメ」と注意ばかりで全然楽しめずにガッカリ。

理由を尋ねると「ルールだから」と、その答えにも納得がいかなかった。これが日本なのか、と愕然がくぜんとしたそうです。

実は、私もここ最近悶々もんもんとしているのが校則のこと。なんの縛りもない自由な中学から一転、思いのほか校則の厳しい高校に進学した長女が、納得のいかないルールに日々苦しんでいるのを見て、なんだかなぁと。

これに対して、ルールを設けることは人から考える機会を奪うのだという汐見さんの言葉が刺さりました。海外では、自分らしく生きるために声を上げるのが大前提。いい加減私たちも、規則に従うことに正しさを見出だすのではなく、正しさの本質を見極める力をこそ身につけていきたいですよね。

インドでもそこにつながるお話がありました。日本は幼い頃から幼稚園や保育園など集団生活の機会があってうらやましいという声。というのも、インドは集団よりも「個」が強く、団結力が生まれづらいのだそうです。

ただ、外から見ると良く映るのかもしれない日本の集団生活も、最近はちょっと行き過ぎなのでは、と警鐘をならすのが汐見さん。同調圧力が強くなり、自分の意見が言えない世の中になっていないか。団結力が、発言させない圧力になっていないか。

道路も広くて景色がスパーンと抜けて、人も町も寛容だなぁと思った!

常に幸福度ランキング上位のデンマークは「さすが!」と目を見張るエピソードが盛りだくさん。まず、出産は基本夫が立ち合い、それから2週間はほとんどの男性が育休を取得して夫婦ふたりでの子育てがスタートするそうです。

つまり、夫が妻を「サポートする」という概念はなく、子育ては「共同作業」であるという認識なんですって。すばらしい!

さらに驚いたのは、怒鳴っているお母さんをほぼ見かけないということ。これは、親が勝手に決めず、子どもの意見をちゃんと聞く。常日頃から対話を大切にするからなのだそうです。

本来当たり前のことなのに、ついしつけと思い叱りつけてしまうことが多い日本の子育て。各国の話を聞いて、知らず知らずのうちに根付いてしまった固定観念を、今こそ見つめ直すべきなのだと実感するばかりでした。

旅先でも、その国の子育てを肌で感じることができますよね。また行きたいな。

番組最後に語られた、ユニセフが公表した子どもの精神的幸福度では、なんと日本は38か国中37位とのこと。この数字をどう捉えるか。まずは私たち大人こそ、素通りせずに自分たちの言葉できちんと議論しなければいけませんね。

【👇asacoさんが聞いた番組の内容は「読むらじる」でご覧になれます】
【みんなの子育て☆深夜便】子育てリアルトーク「世界の子育て」|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる

モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。

▼「みんなの子育て☆深夜便」▼
2月のテーマは「子育て事件簿 第8弾」   
ゲストは、詩人で児童文学作家の工藤直子さんと、シンガーソングライターの新沢としひこさんです。
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