鈴子〜!! USK合格オメデトウ!!

どうも! 朝ドラ見るるです。
さっそく花咲(花咲音楽学校)に落ちた時は一体どうなることかと思ったけど、無事にUSKこと、梅丸少女歌劇団に入団。ていうか、試験は終わってるのに飛び入りで合格ってかなりすごくない!?  さすが、未来のスター! すでに“レジェンド”、はじまってます。

さて、第2週は、はれて梅丸少女歌劇団に入団した鈴子の、出会いと奮闘のお話(11日水曜現在!)。立派な団員になるためのお稽古&レビュー公演での裏方仕事や諸々雑用、めちゃくちゃ大変そうでしたよね。6人いた同期のうち4人は辞めてしまったし、残った2人はギャンギャンケンカしまくってるし。

でも待って。そもそも、“レビュー”って何? USKって、実際にある劇団なの? すでにスターになってる先輩たちってどんな人なの?
そんなふうに思った、そこのあなた!(ビシッ)
またまた見るる、調べましたよ。先週木曜日からの振り返りとともに、お伝えします♪
それじゃ今週も「ブギウギ」豆知識、はじめちゃお〜!


▼U!S!K! いざ、梅丸少女歌劇団へ!

さてさて、鈴子が入団した「梅丸少女歌劇団」。ここの描写は、どのくらい史実に沿っているんでしょう? 鈴子のモデルである笠置シヅ子さんが実際に所属していた劇団と比べてみました。

シヅ子さんが舞台デビューを果たしたのは、大阪・道頓堀にある劇場、松竹座(←なんと、日本最初の鉄筋コンクリート造りの映画館!)を拠点としていた「松竹楽劇部」。映画や歌舞伎などで知られる会社「松竹」を母体にする劇団です。松竹楽劇部は、いまでも「OSK日本歌劇団」と名前を変えて活動を続けているんですよ。 

ちなみにシヅ子さん、鈴子と同じように、松竹楽劇部に入団する前に一度挫折を味わっています。それは……あの、宝塚歌劇団の試験に、落第してしまったこと! 筆記試験も口頭試問も突破してたそうなんですけど、どうやら“体格検査”で引っかかってしまったみたい。シヅ子さんは子どもの頃から身長が低く、やせ形で気管も弱かったらしくて……あ、だから鈴子もしきりに「ワテがチビやからや」って言ってたんだね。

で、宝塚に落ちてしまったシヅ子さんは、生徒の募集がすでに終わっていた松竹楽劇部の事務所に連日乗り込んで……じゃないや、通い詰めて、当時の音楽部長・松本四郎さんに入団を許可してもらったんだって。鈴子の押しかけ受験からの入団というエピソードも史実通りとは、シヅ子さん、ガッツがすごいな……!

松竹楽劇部は、映画の幕間に余興として“レビュー”を上演していました。レビューっていうのは、劇中で見た通りなんだけど……ミュージカルの前身? 演劇要素よりもダンスや音楽に重点を当てられたもので、当時は主にクラシックの洋楽にあわせてバレエ風のダンスを踊っていたそう。
映画と映画の間にショーがはさまるって、なんか新鮮。でも、そもそも松竹座自体が舞台芸術の実演と映画上映を兼ね備える新しいスタイルの劇場を目指して作られたらしいし、当時はこのレビューも、映画館に観客を動員する要素のひとつだったんだって。

林「3ヶ月後の12月3日、梅丸劇場において、第1回梅丸少女歌劇団単独公演を行う! お前らだけで劇場をいっぱいにしてみぃ!」

そっか、これまでは映画とセットでお客さんを呼んでいた舞台に、今度は梅丸だけで人を集めなきゃいけなくなったのか。これは大変だ!
……この時代の集客って、街頭でチラシ配ったりするのかな? 団員にチケットノルマがあったりとか? わかんないけど、とにかくがんばれ! U!S!K! ファイトオ〜!


▼うるわしの橘&大和コンビ 女子校のお姉様感にきゅんです!

USKに入ってから、さっそく新キャラがいっぱい出てきましたけど、見るる的になんと言っても気になるのは、橘&大和の先輩コンビ!
実は見るる、高校が女子校だったんですけど、2人を見てその頃のことちょっと思い出しちゃった。かっこよくて厳しい橘先輩と、美しくストイックな大和先輩……ああ、もうすでに好き。こういう上級生って、下級生にすごい人気なんですよね。橘先輩も大和先輩も、バレンタインデーには下級生からチョコ100個もらってるでしょ(←女子校あるある笑。でもUSKはそんなゆるい世界じゃなさそう?)。

橘アオイ先輩を演じているのは、翼和希さん。なんとなんと、現役のOSK日本歌劇団員さんなんです! 放送でも披露していたダンスはホンモノの演技ってことだもんね。時代を超えた出演って感じで、超エモくない!?

テレビドラマは初出演とのことで、見るるは今回はじめてお目にかかった(?)んですが……男役の俳優さんらしく、キリッとした表情がかっこいい。鈴子たちにとってはコワくて近寄りがたい先輩かもだけど、見るるにはわかるよ。あれも全部、劇団や後輩への愛あってのことだってこと。大和先輩も言ってたから、鈴子も気づいたかもしれないけどね。
あ、ちなみに翼さん、10月12日(木)放送のあさイチに、鈴子のお父ちゃん…もとい、柳葉敏郎さんと一緒に出演するのだそう! こちらも見逃せないね。

そして大和礼子先輩を演じるのは、出ました、蒼井優さん!
現役OSKの翼さんに引けをとらない優雅なダンスの腕前。蒼井さんは、2歳の時から習い始めたバレエを、現在まで続けているんだとか。見るるは昔、映画『花とアリス』(2004年公開)で蒼井さんがバレエを踊ってるのを見て以来、蒼井さん=バレエの印象が強かったので、また踊ってる演技が見られてとってもうれしい〜!

ふたりの活躍も、もっと見られるのが楽しみだな! ワクワク!

朝ドラ見る家の母「ねえ見るる、そういえば気になってたんだけど、あの『胡蝶の舞』という演目には、元ネタがあるの?」

おっ、母さんいいところに気づいたね。レビュー「胡蝶の舞」は、ドラマオリジナルの演目。USKのために作られた音楽とダンスなんですよ! 作曲は、作中の歌劇音楽を担当している甲斐正人さん、作詞は演出担当の荻田浩一さんです。
未公開シーンも含む特別編集版がTwitter……じゃなくて、Xの方に上がっていたので、要チェック!

母さん「あらそうなのね。じゃあ、あれは? 『強く! たくましく! 泥臭く! そして、あでやかに〜』ってやつ。舞台本番前にやってたじゃない?」

あ、それはOSKにはない標語らしいよ。宝塚音楽学校にも似たような校訓「清く 正しく 美しく」があるよね。

鈴子たち見習いには、まだまだ手の届かないトップの世界。同期組はケンカばかりの様子だけど、先輩たちのいる高みにたどり着くのは、一体いつになるやら……。


▼今週の見るるPick up! 【「デビューしたら20円」ってどのくらい?】

林部長「デビューしたら月給20円や。早いとこデビューして、会社もうけさせてくれや」

大和先輩も「お客様はね、現実から離れたくて、劇場にいらしてるの」って言ってたけど、レビュガールはお客さんに夢を見せるお仕事。舞台に立つレベルに達するまでお金もらえないのは当然っちゃ当然よね。でも、昭和初期の月給20円って、今でいうとどれくらいのレベルなんだろう?

見るるが調べたところによると、当時の小学校教員の初任給は約50円! とすると、尋常小学校しか出ていない女の子たちの月給としては、割といい額なのかも。つまり、実家がお金持ちの白川幸子ちゃんにとってはたいしたことないけど、お母さんが病弱で、兄弟も多い桜庭辰美ちゃんにとっては大きなお金ってことです。もちろん鈴子にとっても。

まあ、ああいう世界だし、人気が出れば出るほど、もっと値上がりするんでしょう! そのためにも目指せ、トップスター!

でも、林部長は、デビューできるのは3人のうち1人だけとか怖いこと言ってましたね。えー、どうなっちゃうんだろう……そして、そんな大事な局面でぶっ倒れた鈴子〜〜〜!!?? どないしたんや!!?? 無事であってくれ〜〜……!!


ということで……今週の豆知識、お役に立ちましたか?
始まったばかりでドキドキのUSK編、早くも波乱の予感。待て、次回!

ということで、今週はこの辺で。鈴子の無事と、そして単独公演の成功を祈りましょう。また来週〜!

"朝ドラ"を見るのが日課の覆面ライター、朝ドラ見る子の妹にして、ただいまライター修行中! 20代、いわゆるZ世代。若干(かなり!)オタク気質なところあり。
両親(60&70代・シニア夫婦)と姉(30代・本職ライター)と一緒に、朝ドラを見た感想を話し合うのが好き。