みなさん、おはようさんでございます! ワテがこの記事を担当する、朝ドラ見るるです! どうぞよろしゅう〜〜!
……ハッ、鈴子たちにつられて、思わずエセ関西弁に!?

改めましてどうも! 朝ドラ見るるです。
さあ、「ブギウギ」がついにはじまりましたね!
大阪放送局制作のドラマということで、コテコテの関西ノリ! 1日のはじまりに、元気と活力を与えてくれそう。

見るる、ドラマの本編が始まる前に、ヒロインが大人になった姿がちょろっと出てくる、プロローグ的な演出が大好きなんですけど、今回もなんかワクワクしてくる入りでしたね。

えっ鈴子、シングルマザーになるの!?とか、草彅くん、すごく愉快そうなキャラだ!とか、赤ちゃんにそんな口紅ついちゃって大丈夫なの!?とか(←そこ?)……気になることは色々あるけど、これから半年間、鈴子の成長を見守っていくのがすでに楽しみ〜!

さて、第1週は、尋常小学校に通う鈴子の“義理と人情”、そして将来について想いをはせるお話(4日水曜現在!)。
でも、将来を考えるにはちょっと早くない? ていうかそもそも当時の小学生ってどんな感じだったの? 鈴子がしょっちゅう歌っているあの歌のタイトルは?

そんなふうに思った、そこのあなた!(ビシッ)
みなさんのために、見るる、調べましたよ! なぜなら、見るるも知らなかったので!(←ドヤることじゃない)

というわけで、リサーチ結果をみなさんにもおすそ分け。「ブギウギ」豆知識、やっていきましょう〜!


▼今週のキーソング!? 「恋はやさし野辺の花よ」

まずはじめに……ちび鈴子役の澤井梨丘りおかちゃん、歌うますぎませんか!?
ことし13歳になるという若さであの歌唱力と演技力……ただ者じゃないわね(ゴクリ)。

テレビドラマは今回初出演とのことですが、2020年頃から舞台やCM、映画なんかにたくさん出演している俳優さんで、こりゃ「はな湯」の看板娘にもなるわ……とうなってしまいました。番台の前で歌ってるシーン、完全に“鈴子オンステージ!”って感じでしたもんね。

そして、鈴子が歌っているあの歌。「熱〜い思いを〜胸〜に込めて〜♪」ってやつ! これは、大正時代に実際に流行った歌なんだそうです。

タイトルは、「恋はやさし野辺のべの花よ」。
もともとは、19世紀オーストリアの作曲家フランツ・フォン・スッペが、1879年に作曲したオペレッタ(=セリフ多めのオペラ)「ボッカチオ」の劇中歌。
大正4年には、浅草オペラでこの作品が上演されたときに、詩人であり作詞家、翻訳家でもある小林愛雄によって日本語に訳されたのが、この曲なんです!

あ、ちなみに浅草オペラっていうのは、大正時代、東京・浅草で上演されていた和製オペラやオペレッタ、ミュージカルなどの総称。当時アカデミックで高尚なイメージだったオペラを民衆になじむよう再構築したものです。ほんとすごいムーブメントだったらしいし、その歌は大阪にも届いていたんだね。

劇中テロップによると、鈴子が「はな湯」でこの曲を歌っていたのは、大正15(1926)年のこと。ふむふむ……ほかにもいくつか歌が出てきたけど、「ブギウギ」では、こうやって当時よく聞かれていた音楽を象徴的にドラマに織り交ぜていく感じなのかも(メモメモ)。

見る子姉さん「そういえばこの曲、2017年放送の『ひよっこ』でも歌われてたよね」

そう教えてくれたのは、我が朝ドラ家の姉・朝ドラ見る子姉さんです。
そうなんだ……って、あれ? でも『ひよっこ』って、戦後の話じゃなかったっけ? この曲は、大正時代に流行った曲なんじゃないの?

姉さん「いやいや、実はこの曲、時代を超えてたくさんの歌手にカバーされてる名曲なんだよ。浅草オペラで活躍した田谷力三さんだけじゃなく、歌手の藤山一郎さん、シンガーソングライターの白鳥英美子さんとかも歌ってて……そういえば最近、秦基博さんがCMで歌ってたような」

そう言われて調べたんですけど……うわ〜〜このCM、見るる知ってる! 見たことあるもん! 堀北真希ちゃんが出てるやつね……!
でも姉さんにはひとこと言いたい。2015年は、そこまで“最近”じゃないと思うぞ……!


▼小学校を出たら働く? 当時の教育制度って?

タイ子「もうすぐ小学校、卒業やろ? 鈴ちゃんは卒業したらどないするん? やっぱりお風呂屋さん手伝うん?」

え!? タイ子ちゃんも鈴子も、まだ12歳でしょ!? そういう話するにはまだ早くない!?……と思いきや。
見るるが調べたところによると、当時の義務教育は、小学校──つまり、尋常小学校まで。6歳から12歳までを学校で過ごした後、中学校や女学校に行くのか、はたまた働くのか。それは、子どもたちによってさまざまでした。

しかも女子の場合、ごくごく一部を除いて高等学校にも大学にも進学することは認められておらず。まだまだ、教育の機会を均等に!というわけにはいかない時代だったんですね。

実際、鈴子の親友・タイ子ちゃんもはじめは「女学校行きたいけど無理やわ。お金ないし」と発言している通り、お金があって、ある程度有望な子しか勉強を続けられないって、今の感覚だと「なんだかなあ」って思っちゃう。けどまあ、そういう時代だったってことだよね。鈴子たちの感覚は、いまでいう高校生くらいの感じなんだろうな。

ちなみにタイ子ちゃんの俳優さんは、朝ドラの常連さんだから、見たことあるひとも多かったんじゃないかな?

お名前は、清水胡桃ちゃん。「おちょやん」「べっぴんさん」「あさが来た」など、これまで多くの朝ドラで子役キャストを務めています。す、すげー!
ほんわりした雰囲気だけど意志強そうな演技も上手。松岡君への告白のくだり、良かったな……。でもその反面、仲良い子には「コラッ! しばくど!」とか言うのかわいかった。

鈴子のモデルである笠置シヅ子さんも、子どもの頃は日本舞踊を習っていたそうです。
なんでも、実家の銭湯のお客さんとして来ていた元芸妓の女の人が湯上がりに踊ってたのをシヅ子さんが器用にまねしたのがきっかけで、お母さんが踊りの師匠のところにシヅ子さんを弟子入りさせたんだって。シヅ子さんのお母さんも、鈴子のお母ちゃん・ツヤさんみたいに「芸は身を助けるし、人生楽しなる」って思ってたのかもね。

将来について思い悩む鈴子……まあ我々は、鈴子は実家の手伝いで収まるような器じゃないの、知ってるんですけど!


▼今週の見るるPick up! 【六郎よ……なぜ、亀?】

それにしても「はな湯」、すごくいいところですよね。

まず、鈴子のお父ちゃん・梅吉さんとお母ちゃん・ツヤさん夫婦がいい。推せる。梅吉さんが尻に敷かれてる感じですけど、柳葉敏郎さん、こういうキャラ濃い感じのお芝居、似合うな〜……! 

水川あさみさんも、THE関西のオカン!で素敵ですよね。ちなみに水川さんは大阪府出身。関西ことばはネイティブです。さすが〜!

「はな湯」には、本当にいろいろな人が集まっています。
お風呂に入るお金のないアホのおっちゃん(岡部たかしさん)、当たらない易者(なだぎ武さん)、お見合いばかりしている八百屋のキヨさん(三谷昌登さん)、ご近所のあん摩のアサさん(楠見薫さん)、お医者さんの熱々先生(妹尾和夫さん)。従業員のゴンベエさん(宇野祥平さん)は、川へ飛び込んで記憶喪失になったのを梅吉さんに拾われたという、けっこうヘビーな設定。

こういうふうに、いろんな事情を持った近所の人が集まれる場所があるっていいなあ……もちつもたれつ、ゆるくつながれる社会って豊かだなあと思います。

でもね……個人的に気になってるのが、鈴子の弟・六郎なんですよ。
演じているのは、又野暁仁あきひとくん。これまでもいろんな朝ドラに出ている、これまた常連の俳優さんです。直近のところでいうと「舞いあがれ!」の朝陽くん(主人公・舞ちゃんの第2の故郷、五島にやってきた内気な男の子)ですね。また会えてうれしい!

しかし……なんで亀なんだろう? いや、亀持ってる暁仁くんすごく可愛いんだけど……もしかして、笠置シヅ子さんの本名が“亀井”静子だからなのか? そうなのか??う〜〜ん、気になるよ〜〜……六郎が亀を愛するヒミツは、この先描かれるんだろうか……!!


ということで……今週の豆知識、お役に立ちましたか?
まだまだ週の折り返し。木曜金曜にどんな展開が待ち受けているのか、鈴子の小学校卒業後の進路はいかに!?
あと、回想で鈴子に子守唄を歌っていたあの女性……。彼女は一体、誰なんだろう? その辺のことも楽しみに、週後半も鈴子の活躍を見守っていきましょう。

それじゃ、また来週! バイバイ!

"朝ドラ"を見るのが日課の覆面ライター、朝ドラ見る子の妹にして、ただいまライター修行中! 20代、いわゆるZ世代。若干(かなり!)オタク気質なところあり。
両親(60&70代・シニア夫婦)と姉(30代・本職ライター)と一緒に、朝ドラを見た感想を話し合うのが好き。