皆さん、「食」で世界を応援プロジェクト第1回のインスタライブを見ていただけましたでしょうか? ウクライナからの留学生、ネケロワ・マリナさんを招いて、9月5日、八ヶ岳のふもとの長野県富士見町からお届けしました。

「ウクライナと言えばヒマワリ。ヒマワリと言えば太陽」マリナさんが、そう喜んだように、当日は満開のひまわりに日差しが注ぐシチュエーション。料理研究家の浜内千波さんがウクライナの方々に向けて考案した2つの料理を丁寧に紹介し、それをマリナさんがウクライナ語に通訳しながら調理。「きょうの料理」にも出演している後藤繁榮アナウンサーがダジャレを交えつつ進行するという、学びと笑いが詰まったインスタライブが実現!

お昼どきの配信でしたが、リアルタイムだけで延べ900人以上の方にご視聴いただきました。ありがとうございます。

見逃した方はこちらから↓
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今回、私たちスタッフが大切にしたことは、どうすればウクライナの方々に視聴してもらい、内容を理解してもらえるかということ。「食」で世界を応援プロジェクトは、日本で暮らす外国の方に、シンプルで健康的な日本の家庭料理を知ってもらうことで、「食」の悩みを少しでも解消してもらうのが目的だからです。そこで、ウクライナ大使館を通じて、在日のウクライナの方々にFacebookで呼びかけてもらったり、知り合いにPRしてもらったり。またインスタライブでは、マリナさんの通訳など、できるだけウクライナ語を多く入れるように配慮しました。

結果的に、ウクライナの方々にも視聴してもらえ、温かいコメントをたくさんいただくことができました! 今後、日本で暮らす外国の方への認知度を上げていくためにも、工夫を重ねていきたいと思っています。日本の家庭料理の魅力を伝えるとともに、日本で暮らす外国の方の素顔を知るきっかけにできたらと思います。

実際、私たちスタッフも、インスタライブを準備する過程で、ウクライナについて学ぶことがたくさんありました。例えば、今回紹介した2つの料理を考えるときには、マリナさんが日本に来て食で困っていることや、ウクライナの食習慣などを教えてもらいました。

「うまみ混ぜご飯」は、「ウクライナでは炊飯器は使わない」「白いご飯をそのまま食べない」といった習慣をふまえ、浜内さんが考案した料理です。

「トマトけんちん汁」は、ウクライナでよく使われる食材、トマトと日本の家庭料理とコラボさせた斬新なレシピ。マリナさんが“謎の食材”と話していた、豆腐、ごぼう、こんにゃくなども入っています。そこには、日本の食に親しんでもらいたいという、このプロジェクトの思いが込められています。

さて、第1回のインスタライブでは、ウクライナの方々にとって、ヒマワリはまさに心のシンボルであり、ボルシチは誇りとする料理であることを強く感じることができました。
その国の人が何を大切にしているかを知ることは、その国を知る第一歩ではないでしょうか。このプロジェクトを通じて、ウクライナをはじめ、多くの外国の方々と「食」をテーマに交流を深めていきたいと思っています。次回もぜひ、ご期待ください!


「食」で世界を応援 インスタグラム公式アカウント
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