「“性”と“生”の多様性」を祝福するアジア最大級のLGBTQ関連イベント「東京レインボープライド2022」が、4月22～24日、東京の代々木公園で開催。リアルでの開催は実に3年ぶりとなる今回、このイベントにNHKが初めてブースを出展しました。
※「東京レインボープライド2022」リポート記事はこちらから
NHKブースでは、多様な個性を象徴するレインボーカラーを身にまとった「レインボーどーもくん」が初登場！ 虹色のどーもくんといっしょに写真を撮ろうと、記念撮影タイムには長蛇の列ができるほどの人気ぶり。またブース内には、LGBTQを扱った番組を紹介するパネルが展示され、担当者がていねいに説明していました。
「東京レインボープライド」への初出展とその取り組みについて、NHK 展開センター 安田慎チーフ・リードにお話を伺いました。
初出展の理由はLGBTQ当事者への「感謝」
安田さん「今回『東京レインボープライド2022』に出展した最大の目的は、LGBTQ当事者の方へ感謝をお伝えすることです。これまでNHKでは、ジェンダーやLGBTQに関する番組を数多く放送してきました。それらの番組が成立できたのは、当事者に発信する「勇気」があったから。その勇気に支えられ、同じような生きづらさを抱えている方に寄り添う情報発信ができています。当事者の皆さんに心から感謝を伝えたいと、今回、NHKとして初めて出展することを決めました」
NHKプラスで「#LGBTQ」をチェック
「LGBTQに関するNHKの番組をまだまだ知らない方も多く、特に若い世代の方に見てもらえていないのが現状です。より多くの方に番組を知ってもらい、性の多様性について関心をもっていただくためにも、今回はじめてNHKプラスで、LGBTQ関連番組をまとめた「#LGBTQ」プレイリストを作成しました（※現在「#LGBTQ」のプレイリストは終了しています）」
放送局の垣根を越えたコラボが実現！
「出展のひとつの目玉は、なんといっても『レインボーどーもくん』です。今回はじめてどーもくんが、虹色に変身しました！ 多様な個性を表す虹色になぞらえ、すべての人が自分色に輝けるようにという願いを込めて作成しました。多くの方がレインボーどーもくんと一緒に写真を撮ってくださり、本当にうれしく思います。さらに今回はレインボーどーもくんと、日本テレビのお天気キャラクター『にじモ』によるコラボも実現しました」
「NHKと日本テレビは、『国際女性デー』にあわせて配信イベントを共同で行うなど、これまでも放送局の垣根を超えた取り組みを実施しています」
▼NHK×日テレオンライン座談会の記事はこちら▼
「そして今回、性の多様性に関する課題解決の手助けとなる情報発信を公共放送と民間放送が連携して行っていくという決意表明も込め参加、ブースもお隣で出展することができました。メディアが連携して発信していくことは、ジェンダー・ギャップを埋めることにもつながると思います。来年以降、多くのメディアといっしょに出展できたらうれしいですね」
全国の当事者が自分らしく生きるために
「現在、NHKの地域放送局でもジェンダーに関する取り組みが盛んに行われています。4月に放送されたハートネットTV『地方は暮らしにくい？ LGBTQ“本音”座談会』を企画したのは新潟放送局と名古屋放送局のディレクターです」
▼ハートネットTV「地方は暮らしにくい？ LGBTQ“本音”座談会」コラムはこちら▼
「他の地域放送局でも、若い職員が中心となって、性別にとらわれず、自由に選択できる社会をめざすための企画を立ち上げています。NHKの大きな強みは、47都道府県それぞれに放送局があり、地域との強いネットワークを持っていることです。
全国の当事者の声に耳を傾け、その声をていねいに多くの方に届けていく――。すべての方が自分らしくいられるための情報発信をこれからも続けていきたいと考えています。ぜひNHKの関連番組をはじめ、今後の取り組みにご注目いただきたいと思います」