アジア最大級のLGBTQ関連イベントで「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典「東京レインボープライド2023」が、東京・代々木公園で4月22、23日に開催された。

東京レインボープライドは、LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現を目指し、2012年に始まったイベント。

4年ぶりに入場制限のない開催となった今回、延べ動員数は約240,000人、プライドパレードでは約10,000人が「変わるまで、続ける」をテーマに渋谷の街を練り歩いた。

イベント広場内には昨年の116から大幅に規模を拡大し、220以上ものブースが出展。10代・20代のボランティアメンバーで構成された「YOUTH PRIDE JAPAN」ブースや、全国のプライド団体が集結した「JAPAN PRIDE NETWORK」ブースのほか、企業や自治体・大学などさまざまな団体が、多様性を広げる取り組みを紹介。

※ブース出展した大学の取り組み、参加学生へのインタビュー記事を後日公開

NHKは、昨年に引き続き2回目のブース出展。
Eテレをはじめとする、LGBTQをテーマとした番組や取り組みを紹介した展示のほか、多様性を象徴するレインボーカラーを活用した「レインボーどーもくん」の記念撮影タイムでは、多くの来場者でにぎわった。 

日本テレビのお天気キャラクター「そらジロー」の友達「にじモ」と夢の共演!

会場ステージでは、ミラクルひかる、東京ゲゲゲイ、ブルボンヌ、ryuchell、美川憲一をはじめとした豪華アーティストがパフォーマンスを披露。

ryuchell

ryuchellは、「“人が人を愛する”ということに決まった形はないと思います。愛する人としか作れないそれぞれの愛の形、それを選べる権利があると信じています。私もそれを信じて歩んでいく決意をしたので、どうか皆さんにも愛をあきらめないで生きていってほしいと思います」と思いを語ると、

2日間の会場ステージの大トリを飾った美川憲一は、
「信念をもって自分らしく生きることが後悔のない生き方だと思うわ。やられたらやり返すくらいの気持をもつことが大事。負けんじゃないのよ」と来場者に語りかけた。

美川憲一

さらに、今年はG7をはじめとする各国大使や大使館関係者が集まる「Pride7+(プライドセブンプラス)」、北欧5カ国大使館の「在京北欧大使館」グループに加え、台湾、韓国の団体など世界中から参加。
ステージには、各国の駐日大使・公使ならびに日本国内の各政党の代表者が登壇。過去最多の18カ国もの駐日大使・公使が登場し、アメリカ大使館をはじめ9カ国から日本のLGBTQの現状に関するスピーチを行った。

イベント終了後、東京レインボープライド 共同代表理事の杉山文野、山田なつみからメッセージが届いた。

4年ぶりに入場制限のない開催となった今回、会場は多くの笑顔で埋め尽くされ無事に終えることができました。これもひとえに日頃より応援いただいている皆様のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。

法整備の遅れを始め、まだまだLGBTQをとりまく課題は山積みですが、このイベントが少しでも社会の変化を後押しする一歩に繋がれば幸いです。

「変わるまで、続ける」に込めた想いの通り、LGBTQに限らず多様な誰もが自分らしく暮らせる社会の実現ができるまで、これからも邁進してまいります。
引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
Happy Pride!

※共同代表理事・杉山文野、山田なつみのインタビュー記事を後日公開


晴れ渡る青空のもと、多様性を象徴するレインボーカラーにあふれた今イベント。“自分らしく生きること”への思いと、より良い未来に向けて一人ひとりが行動し続けていく決意を改めて共有する時間となった。