商いの神髄は「買うての幸い、売っての幸せ」、物の売れない時代に、汗をかき、知恵を絞って商いを成功させる庶民の姿を、江戸時代中期の多彩な風俗を絡め、明るくいきいきと描く「あきない世傳せいでん 金と銀」。
シーズン2では、大坂で店を拡張したさち(小芝風花)が、智蔵(松本怜生)とともに、ついに江戸出店を決意! 新天地・江戸でも怒とうの展開が繰り広げられます。

このたび、キービジュアルが発表されるとともに、江戸編に、風間杜夫さん、髙嶋政伸さん、片岡千之助さん、浅利陽介さん、菜葉菜さん、池田努さん、佐久間悠さん、齋藤潤さん、村田雄浩さん、加藤シゲアキさん、大西礼芳さん、総勢11名の出演が決定しました。それぞれ、コメントが届いています。


江戸編から初登場!

歌舞伎役者・菊瀬栄次郎役 風間杜夫

老け役の名役者。屋号は佐野屋。大坂の人形遣い・亀三(星田英利)の知り合い。「江戸の粋とは……」など、幸にとっては江戸での商いの名アドバイザー!

【風間杜夫さんのコメント】
お誘いを受けたときは、本当にうれしかった。昨年放送されたシーズン1の評判が、僕の耳にも入っていた。この作品には、生きるヒントが散りばめられている。主人公が苦難を乗り越えて、より強くより豊かに立ち上がっていく姿は、現代を生きる我々にも大きな力を与えてくれる。

原作の壮大な物語を、躍動する脚本が牽引けんいんし、スタッフキャスト全員が抜群のチームワークで臨んで、最高のドラマに仕立て上げた。
小芝さんは現場では明るい女の子だが、いざ撮影となると、りんとして美しい。幸そのものではないか。


本両替商・ます忠兵衛役 髙嶋政伸

日本橋屈指の大店おおだな・本両替商の枡吾屋の主人。幸は、栄次郎から招かれ江戸のえびす講の風情を見る際に立ち寄ったお店で、結とともに偶然出会うのだが……。

【髙嶋政伸さんのコメント】
時代劇ですが、とてもモダンで、そして面白い。髙田郁先生の原作も読み始めたら止まらなくなり、特別巻を含めた15冊も一気に読んでしまいました。このドラマに出演させて頂ける事に心から感謝をしています。


歌舞伎界のスター・中村富五郎役 片岡千之助

当代一の人気女形。屋号は大津屋。『曽根崎心中』のお初をつとめた際、大坂で亀三に教えを乞うたことも……。京で踊った『娘道成寺』が大当たり! いよいよ江戸でお披露目を控え、役者としての正念場を迎える中、幸と出会う。

【片岡千之助さんのコメント】
この度、本作に出演させていただけたことをとても光栄に思っております。私にとりまして人生で初めての歌舞伎役者のお役でしたが、逆に難しさを感じながらも、小芝さんをはじめ周りの皆様に助けていただきながら、つとめさせていただきました。是非、沢山たくさんの皆さまにご覧いただけましたら幸いです。


指物師・和三郎役 浅利陽介

生っ粋の江戸っ子の指物師。浅草田原町のすず開店に向け、店内で使用する見たこともない細工「撞木しゅもく」を注文された和三郎……。幸たちの工夫の狙いに驚き、職人として腕を振るう。以後、姉夫婦とともに五鈴屋と縁を深めていく。

【浅利陽介さんのコメント】
江戸文化に衝撃を受ける五鈴屋の皆さんをはじめ幸を見て頂きたいです。
僕としましては、微力ながら気風きっぷのよい和三郎を演じましたのでどうぞお楽しみに!


和三郎の姉・お才役 菜葉菜

和三郎から「面白い呉服屋が開店する」と聞いて、開店初日から駆けつける。浅草のおかみさん衆を誘って五鈴屋に来てくれる常連客に……。亭主は腕のいい染め物師だが、何か訳アリの様子。亭主の一件もあり、幸と無二の親友となっていく……。

【菜葉菜さんのコメント】
江戸編から出演させて頂けること、作品の1ファンとして光栄に思います。
私は染め物師の亭主を持つお才という女性を演じています。
職人の亭主を支えるたくましさと愛情深さを併せ持つとても素敵すてきな女性です。
五鈴屋の女将おかみ、幸との出逢であいにより変わっていく夫婦の姿を是非見守って頂けたら嬉しいです。


染物師・力造役 池田努

お才の亭主。父も名人だったが、ある事件をきっかけに体調を崩し亡くなる。それ以来、力造は型染から身を引いていたが、女房のお才の献身と幸との出会いで職人としての情熱を再び取り戻していく。

【池田努さんのコメント】
原作を読んだ時、骨太で職人気質かたぎな江戸っ子らしい力造にとてもかれていたので、今作からの参加を楽しみにしていました。現場は隅々まで心が通っているのが感じられて、それが自然と心と体を動かしてくれました。
キャストもスタッフの皆さんも明るく朗らかで、最高の現場でした!
放送を楽しみにしていてください。


治兵衛の息子・賢輔役 佐久間悠

五鈴屋の要石といわれた元番頭・治兵衛(舘ひろし)の一人息子。五鈴屋江戸店出店の功労者の一人。江戸店から丁稚でっちから手代に昇格し、名も賢吉から元の名前の賢輔に戻る。大坂時代、幸の妹の結が実の弟のようにかわいがっていた。

【佐久間悠さんのコメント】
賢輔役として参加させて頂きました佐久間悠です! シーズン1を見ていて、何度心動かされたことか……。そんな五鈴屋にこれから参加出来ると聞いた時は、ワクワクとプレッシャーで胸がいっぱいでした。

それと大阪弁にはかなり苦戦しました(笑)。台本に書き込んでひたすら大阪弁を聴き込む生活に浸る中、現場に向かいましたが、皆さん温かく迎えてくれて毎日楽しくて仕方なかったです! これから五鈴屋がどう成長していくのか、そして心の片隅に賢輔の成長する姿を観て頂けたら嬉しいです!


栄次郎の弟子・吉二役 齋藤潤

栄次郎(風間杜夫)の弟子で、歌舞伎の世界でも子役として徐々に注目される役者に成長しているところ。中村富五郎を目標に精進している。

【齋藤潤さんのコメント】
初めての時代劇でした。
所作稽古では歩くことからの練習で、歩くことだけがこんなに難しいのだと実感しました。撮影のセットでは自分が見ていた世界のものとはガラッと変わって沢山不安を抱えていましたが、撮影でもキャスト、スタッフの皆様がとても温かく、支えていただきました。
吉二の可愛かわいらしさもぜひ見守ってくだされば嬉しいです。


近江屋江戸店支配人・荘八役 村田雄浩

古着を商う近江屋江戸店の支配人。五鈴屋が江戸に出店を決め、江戸に手代の佐七(葵揚)、丁稚の賢吉(佐久間悠)を派遣。近江屋に住み込みで働きながら調査を行った際の恩人。江戸の商いにおいて頼りになる相談役の一人。

【村田雄浩さんのコメント】
ちょっとだけ参加させていただきました、もしかしたら“商人”をやるのは、今回が初めてかも知れません、時代劇だと同心や素浪人など“武士”を、やらせていただく事が多いので、とても新鮮で本当に楽しかった! きっと現場の楽しさが画面にあふれ出てると思います、是非観ていただきたいですね。


江戸編から再登場!

元五鈴屋5代目店主・惣次役 加藤シゲアキ

5代目として幸とともに五鈴屋を立て直そうとした惣次だが、原産地とのトラブルから店主を隠居、幸とも離縁し、店の売上銀三貫とともに大坂から姿を消した……。ある日、浅草の街中で賢輔(佐久間悠)が惣次を目撃する……。

【加藤シゲアキさんのコメント】
行方をくらました惣次がどうやら再び登場するようです。
あの男のことですから商売をせずにはいられないはずですが、江戸ではどんな姿でなにをしているのか!? 幸との再会はあるのか!?

お杉とは!? 前シーズンを見ていた方は気になることも多いはず。
なにせ私自身がそう思いながら台本を読みましたから。
シーズン2も目が離せない展開がじろし。どうぞ惣ぼんが現れる時を、楽しみにしていてくださればと思います。


元五鈴屋女衆・お杉役 大西礼芳

五鈴屋で幸が女衆おなごしの時の先輩のひとり。ひそかに恋心を抱いていた惣次が天満の店を出ていった際、それを追うように大坂から姿を消していたのだが……。

【大西礼芳さんのコメント】
「旦那さん……江戸に行かはるんや……」という意味深な言葉を残して消えたお杉にとって、待望の続編登場でございます。果たして彼女は幸に、惣ぼんに、五鈴屋の皆さんに再会するのでしょうか。はたまた……。

この物語に再び迎え入れてくださったスタッフ、キャストの皆さまの温かい笑顔と励ましの言葉に力みなぎった撮影の日々でした。活力のあるドラマを観ていただけると思います。放送を楽しみにお待ちください。


江戸編、新しい共演者とともに!

【主人公・幸役 小芝風花さんのコメント】

江戸編になり、一気に空気感が変わりました。
粋で人情味のある人たちと出会い、幸の商いもさらに勢いがつきます。
演じている役者さんも本当に素敵で、江戸にお店を出して本当に良かったです。
新たなメンバーを加え、さらに勢いが増しています。

また、江戸で再会する惣次さんが何を思い、何を考えているのか。
五鈴屋を脅かす存在なのか、味方なのかも分かりません。
喜びも悲しみもありますが、幸を、そして五鈴屋を、シーズン2も見守っとくれやす。

【主なNHKドラマ出演履歴】
・2015年 後期連続テレビ小説「あさが来た」
・2017年 ヒロシマ8.6ドラマ「ふたりのキャンバス」主演
・2019年 ドラマ10「トクサツガガガ」主演、スペシャルドラマ「パラレル東京」主演
・2021年 特撮ドラマ「超速パラヒーロ- ガンディーン」ヒロイン
・2022年 夜ドラ「事件は、その周りで起きている」主演
・2023年 「天使の耳~交通警察の夜」主演 など
・2024年 BS時代劇「あきない世傳 金と銀」
・2025年 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で花の井→瀬川役で大河ドラマ初出演

【BS 時代劇「あきない世傳 金と銀2」の概要】

(主演)小芝風花×(原作)髙田郁×(脚本)山本むつみ

幸(小芝風花)は、亡くなったおさん(高島礼子)の遺志を継ぎ、五鈴屋を百年続くおたなにするため、江戸への出店を決意します。江戸に旅立つ幸に治兵衛(舘ひろし)は、「ありの目とみさごの目を持ちなはれ」と助言をし、「江戸の商いの川、金色と銀色に染めてみなはれ」と送りだします。

江戸店の開店を準備する幸は、商いの右腕にお竹(いしのようこ)を指名。江戸店の支配人には佐七改め佐助(葵揚)を指名、同じく江戸店準備に奔走した丁稚の賢吉を手代に昇格、名前を元の名の賢輔(佐久間悠)に戻し、浅草田原町の小さなお店を開店させる準備を進めていきます。

将軍のおひざ元である江戸では、武士の多さに驚き、着物の流行なども全く違うものでした。江戸は千店を超える古着商があり、幸は新たな地での商いを切り開くべく、江戸店の仲間たちとともに知恵を絞り、江戸店開店を無事に果たします。

ところが、開店後ひと月が過ぎると売り上げが激減。そんな時、「困ったときにはこの人を頼るがいい……」と、人形遣いの亀三(星田英利)から紹介された歌舞伎役者の菊瀬栄次郎(風間杜夫)を訪ねていきます。幸は、栄次郎の言葉をヒントに江戸での商いの活路を見出していきます。

一方、江戸では思いがけないことが待ち受けていました。浅草の街中で賢輔が惣次(加藤シゲアキ)を見かけたというのです。幸は中継ぎで女名前(女主人)を許された七代目店主。八代目を誰に託し、店を継続させていくのか、惣次が江戸にいるという情報は五鈴屋を大きく揺るがすことになるのでした。

「あきない世傳 金と銀」シリーズは、世界が改めて注目する日本の時代劇を彩る着物文化の神髄に迫ります。
江戸庶民のファッションの成長期をダイナミックに描き、商いを極めることを縦糸に、折々の人間模様を横糸に織りなす幸の細腕繁盛記です。

江戸編も新しい出会いやまさかの再会、このシリーズならではの、恋あり、笑いあり、涙あり、怒とうの展開の人情時代劇に乞うご期待。


BS時代劇「あきない世傳 金と銀2」(全8回)

4月6日(日)放送スタート
毎週日曜 NHK BS/BSP4K 午後6:45~7:28
4月10日(金)~
毎週金曜 BSP4K 午後7:30~8:13(再放送)

原作:髙田郁
脚本:山本むつみ
音楽:未知瑠
出演:小芝風花/加藤シゲアキ、松本怜生、長澤樹、朝倉あき、泉澤祐希/いしのようこ、内藤理沙、大西礼芳/浅利陽介、菜葉菜、池田努/辻󠄀本祐樹、葵揚、北野秀気、虎太郎、佐久間悠/佐々木春香、小林さやか、星野桃子/細川直美、街田しおん、板尾創路、星田英利/山西惇、小松利昌/田中健、秋野太作、吉見一豊、小倉久寛、村田雄浩、八嶋智人/萬田久子、片岡千之助、風間杜夫、舘ひろし ほか
制作統括:山本敏彦(NHKエンタープライズ)、本木一博(NHK)
演出:田中健二、木村隆文、船谷純矢、岡野宏信(NHKエンタープライズ)

「あきない世傳金と銀」シーズン1 NHK公式サイトはこちら ※ステラnetを離れます