6月17日(火)午後10時より放送がスタートした、ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」。

作家・三浦しをんさんの小説『舟を編む』をドラマ化したこの作品は、昨年、BSで放送され、ギャラクシー賞入賞をはじめ、海外の映像フェスティバルで金賞を取るなど、数々の賞を受賞し話題を集めました。

7月1日放送の第3話を前に、玄武書房・宣伝部の西岡正志役を演じる向井理さんからコメントが届きました。


玄武書房・宣伝部 西岡正志役/向井理

玄武書房の宣伝部で、元・辞書編集部員。馬締の唯一の友達。昔、夏目漱石の『こころ』の遺書を読んで、「長くて超ウケた」の一言で済ませたことが、いまだに辞書編集部で語り草となっている。チャラそうに見えて、いざという時、機転の利く、頼れる男。「大渡海」を作る一員としての誇りを隠し持ち、発売に向け、様々な宣伝企画を推し進める。

【向井理さんのコメント】

――今回、NHK総合での放送が始まったことについて、感想をお聞かせください。

素直にうれしいです。原作も台本も素晴すばらしく、より多くの方の目に留まることは俳優みょうに尽きます。

――原作もそうですが、ドラマでも西岡人気は絶大でした。西岡役を演じるうえで大事にしていた点は?

見た目や言動の軽さに反して、辞書作りを裏で支えようとする熱意を意識していました。
直接辞書を編纂へんさんする仕事ではないですが、宣伝や広報活動を通して辞書を作る。
その仕事にしっかり向き合っているイメージでした。

――ドラマ「舟を編む」が、ドイツのワールドメディアフェスティバル金賞やギャラクシー賞など多くの賞を受賞しました。ご感想をお聞かせください。

どこの国にも辞書はあると思いますが、その物自体を作る仕事にスポットを当てる作品はあまり無いのかと思います。
また、日本語特有のニュアンスや文化、言語の変化も興味を持って受け入れられたのだと思っています。

――3話は勝村政信さんが演じる、「水木しげる」を敬愛する教授とのたいとなります。はじめて台本を読んだ時の感想と、この回への思い入れなどお聞かせください。

同じくNHKで「水木しげる」さんを演じたことがあるので、何か運命的なものを感じました。
教授を説得するシーンでは辞書編集に対する想いと、水木しげるさんへの敬意がぶつかる象徴的なシーンになっています。改めて辞書を作ることの難しさも感じました。

――3話からの見どころについて。

少しずつ成長する子供のように、辞書が大きくなっていきます。その度にどの紙を使うか、装丁はどうするかなど壁にぶつかります。最後はなぜ現在この「舟を編む」をドラマ化したのか答え合わせができると思います。

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【あらすじ】
大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり(池田エライザ)。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部! そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締光也(野田洋次郎を筆頭に、くせ者ぞろい。みどりは、彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書「大渡海」を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘物語。

​原作とは違う、令和ならではの結末も! 全10話、お見逃しなく!


ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」(全10回)

毎週火曜 総合 午後10:00~10:45
毎週金曜 総合 午前 0:35〜1:20 ※木曜深夜(再放送)

原作:三浦しをん 『舟を編む』
脚本:蛭田直美(全話)、塩塚夢(第5話共同執筆)
音楽:Face 2 fAKE
演出:塚本連平、麻生学、安食大輔
出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎/岩松了、向井理、柴田恭兵ほか
制作統括:高明希(AX-ON)、遠藤理史(NHK)、訓覇圭(NHKエンタープライズ)

■ギャラクシー賞 第62回テレビ部門 選奨受賞
■ドイツ・ワールドメディアフェスティバル2025で金賞受賞
■東京ドラマアウォード2024 連続ドラマ部門 優秀賞受賞
■第40回ATP賞 奨励賞受賞

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