6月17日(火)午後10時より放送がスタートした、ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」。

作家・三浦しをんさんの小説『舟を編む』をドラマ化したこの作品は、昨年、BSで放送され、ギャラクシー賞入賞をはじめ、海外の映像フェスティバルで金賞を取るなど、数々の賞を受賞し話題を集めました。

このたび、じめみつを演じる野田洋次郎さんからコメントが届きました。


馬締光也役/野田洋次郎

玄武書房の辞書編集部主任。ぼさぼさ頭で服装にいっさい関心が無く、無類の本好き。超がつくほどの生真面目人間。そのせいで変人扱いされている。
営業部から辞書編集部へ引抜かれて十数年、人生のすべてを辞書にささげている。

【野田洋次郎​さんのコメント】

――地上波放送でより多くの方が観る機会となります。あらためて今再放送される意義はどんなところにあると感じますか?

過度な表現、目を引く安直な表現がSNS含め普段僕たちが生きる世界でどんどん幅をきかせているように感じます。強い言葉の陰に隠れ、本来僕たちの心が持つ小さな機微や陰影にどんどん気付かなくなっていってしまうとしたらそれは怖いことだなと感じます。「自分の言葉で話したい」「あなたのことを理解したい」そう思わせてくれるこの作品が今回放送されるのには、大きな意味があると信じています。

――アーティストとして日頃から言葉と向き合っている野田さんにとって、馬締役を演じた後で生かされているなと感じることはありますか?

このドラマに携わってから「言葉本来の意味」と、人々に使われる中で「変化して使われるようになった意味」の両方をなるべく知った上で言葉を使いたいと、より心がけるようになった気がします。

――野田さんが本作を通して、特に印象に残っている「言葉」があれば教えてください。

「うまくなくていいです。それでも言葉にしてください。」

池田エライザさんのメッセージはこちら


【あらすじ】
大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり(池田エライザ)。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部! そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締光也(野田洋次郎を筆頭に、くせ者ぞろい。みどりは、彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書「大渡海」を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘物語。

ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」(全10回)

毎週火曜 総合 午後10:00~10:45
毎週金曜 総合 午前 0:35〜1:20 ※木曜深夜(再放送)

原作:三浦しをん 『舟を編む』
脚本:蛭田直美(全話)、塩塚夢(第5話共同執筆)
音楽:Face 2 fAKE
演出:塚本連平、麻生学、安食大輔
出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎/岩松了、向井理、柴田恭兵ほか
制作統括:高明希(AX-ON)、遠藤理史(NHK)、訓覇圭(NHKエンタープライズ)

■ギャラクシー賞 第62回テレビ部門 選奨受賞
■ドイツ・ワールドメディアフェスティバル2025で金賞受賞
■東京ドラマアウォード2024 連続ドラマ部門 優秀賞受賞
■第40回ATP賞 奨励賞受賞

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