大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。江戸時代、歌麿や北斎といった浮世絵師や作家など個性豊かな才能を見いだして次々に世に送り出した出版人、“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を描きます。
このたび、蔦重と繋がっていく人々、そして意次(渡辺謙)から定信へと移り変わる時代に政を動かしていく人物らを演じる新キャストが発表されました。
田沼意次失脚後、“寛政の改革”を行う老中首座
松平定信/井上祐貴

田沼意次(渡辺謙)の華やかな商業重視政策とは対照的に、倹約の徹底、農村復興、風紀の粛正、朱子学の奨励など「寛政の改革」を断行。
町人文化にも厳しく、洒落本や黄表紙の出版統制を強化。
蔦重(横浜流星)の出版活動にも大きな影響を及ぼす。
【井上祐貴さんのコメント】
松平定信は、やはり“対田沼”というイメージを持っていたのですが、台本を読んでよりそのイメージが確固たるものになりました。
決して派手ではなく、どちらかというと地味なかみしもの扮装も相まって、芯の通った武骨な印象を受けています。
早口ながらも相手をうかがい、試しながら江戸幕府の財政を立て直していく定信を楽しみながら演じさせて頂いています。
第11代の若き徳川の将軍、幕政の立て直しに挑む
徳川家斉/城桧吏

15歳で第11代将軍に就任。
およそ50年にわたる長期政権を築き、歴代将軍の中で最長の在位年数を持つ。
老中・松平定信(井上祐貴)とともに、財政再建や風紀の改善に取り組むが、時代の変化や内外の事情を背景に、次第に政務への姿勢に変化が現れていく。
【城桧吏さんのコメント】
徳川家斉を演じさせていただきます城桧吏です。
徳川家斉は歴代の大河ドラマで一度も登場していない人物とのことなので、とても緊張しております。
家斉は父や身近な人の話をなんでも素直に受け入れてしまうようなとても純粋なキャラクターとのことで、そんな家斉を錚々たるキャスト・スタッフの皆さんとどのように作り上げていけるのか、これからの撮影がとても楽しみです。
全力で演じさせていただきたいと思います!
大田南畝に学び、狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師
宿屋飯盛/又吉直樹

狂歌集の編集・出版で蔦重(横浜流星)と協力し、天明8年には、歌麿(染谷将太)とともに狂歌絵本『画本虫撰』を刊行し、狂歌師の地位を不動のものにした。
蔦重が亡くなった後、蔦重の墓に碑文を残す。
【又吉直樹さんのコメント】
江戸狂歌文化の礎を築いた宿屋飯盛。
自らの職業を読み込んだこの狂名が、なんとも楽しいですね。
現代に置き換えるなら、「定食屋厨房」や「酒場店長」といったところでしょうか。
言葉遊びと向き合いながら、風刺の眼を研ぎ澄ませていたのでしょう。
このたびは貴重な機会に恵まれましたので、飯盛の感覚に少しでも触れてみたいと思います。
のちの歌麿の妻
きよ/藤間爽子 ※大河ドラマ初出演

歌麿の画風にも、大きな影響を与える存在となる。
やがて、激動の時代の中で、二人の運命も変化していく。
【藤間爽子さんのコメント】
いつか大河に出演したいという私の夢が叶いました。ありがとうございます。
私の役は、のちに歌麿の妻になる女性・きよだそうです。
史実では歌麿さんに妻がいたかどうかはわかっていないそうですが、私なりに想像を膨らませながら、歌麿の妻ということ以前に、1人の女性として、強くべらぼうの世界で生き抜いてみようと思います。
皆様に楽しんで頂けますように。わたしも初めての大河、存分に楽しみます。
新之助の住む深川の長屋のそばに暮らす大工
長七/甲斐翔真 ※大河ドラマ初出演

度重なる天災や、その影響による米不足で混乱する江戸市中で、生活に困窮する市民のリーダー格の一人として、新之助(井之脇海)と共に世の流れに立ち向かう。
【甲斐翔真さんのコメント】
憧れの大河ドラマへの出演、大変嬉しく思っています。
約5年ぶりのドラマ出演になるのですが、緊張する間も無く、すぐに作り込まれたセットと雰囲気に身を任せることができました。
大河ならではの雰囲気を楽しみながら、物語のメッセージを視聴者の皆さんに伝えられるように頑張ります!
天明の打ちこわしで、江戸の治安対策に奔走する
曲淵景漸/平田広明

度重なる天災で、米の値段が高騰し、民衆が不満を募らせる中、田沼意次(渡辺謙)に、市中の治安のためある提案をするが……。
【平田広明さんのコメント】
曲淵景漸役をやらせて頂く事になりました平田広明と申します。
大河ドラマへの出演は2度目ですが、お話を頂いた時の緊張は相変わらずでした。
台本を頂戴し読み始め、まず名前が難しい! 何故かまた緊張が走ります。
衣装合わせに行き、撮影中のスタジオで皆さんが衣装を着こなし、かつらの似合っている姿を見てまたまた緊張しました。
そして前回よりも台詞が多く、またまた……撮影の日まで、緊張との闘いの日々が続きます。
蔦重の店、日本橋・耕書堂の女中
たか/島本須美

多くの戯作者や絵師たちが集まる店で、蔦重(横浜流星)やてい(橋本愛)ら耕書堂の一員として、共に店を支えていく。
【島本須美さんのコメント】
日本橋にお店を出してからの登場です。役は女中のたか。
ドラマ出演は、劇団青年座に所属していた頃以来ですので、いろいろな事が新鮮で、毎回楽しんでいます。
声優としての私をご存知の方もいらっしゃるかと思います。
「べらぼう」の出演者の中にも声のお仕事での共演者が多く、とても心強いです。
なかなか逢えませんが(笑)。
セリフが無い回も出演している事がありますので、どこに出てくるのかお楽しみに。
富本豊前太夫の後見で実力派の太夫
富本斎宮太夫/新浜レオン ※大河ドラマ初出演

江戸で米不足が深刻化し、打ちこわしが相次ぐ中、蔦重(横浜流星)とともに、ある策を講じるが……。
【新浜レオンさんのコメント】
この度は、小さい頃から憧れていた大河ドラマに出演させていただけること、本当に夢のようで大変光栄です。
今回の富本斎宮太夫役は、歌(語り)の力で、ある事件を落ち着かせるということで、日頃から歌手として活動している言葉、メッセージと重なるところもあり、江戸時代の背景、歴史を勉強しながら、今できる100%の歌でドラマを盛り上げられるように全力で挑戦します!
学問と改革で水戸藩を立て直した実力者
徳川治保/奥野瑛太

学問を重んじ、『大日本史』の校訂作業を自ら行ったことでも知られる。
一橋治済(生田斗真)と共に反田沼派を貫き、松平定信(井上祐貴)を老中に就かせるための政治活動を推進していく。
【奥野瑛太さんのコメント】
まさか徳川御三家の役を……、
本家が農家の自分にとってはかようにお偉い役を演じることも少なく、今からドキドキしております。
同じく御三家の高橋英樹様、榎木孝明様の胸を借りてオドオドせず政を計らいたいと思います。
まだ撮影前でなんとも言えませんが、とにかく楽しみです。
昌平坂学問所の教官を務めた、寛政の三博士
柴野栗山/嶋田久作

11代将軍・家斉(城桧吏)の養育係や、定信が主導する“寛政の改革”では、朱子学を正学と定めた「寛政異学の禁」を主導し、学問と政治の両面で活躍することとなる。
【嶋田久作さんのコメント】
大河ドラマでの学者という役柄は初めてです。
撮影も半ばを過ぎ、息のあったチームへの途中参加は緊張しますが、演じるに当たって頂いている課題を楽しみながら、柴野栗山、全うしたいと思っております。
武道と学問を重んじた尾張藩の名君
徳川宗睦/榎木孝明

一橋治済(生田斗真)と共に反田沼派を貫き、松平定信(井上祐貴)を老中に就かせるための政治活動を推進していく。
【榎木孝明さんのコメント】
尾張藩9代藩主の徳川宗睦役で出演させていただきます。
品格と威厳がありながら、俯瞰で物を見る冷静沈着な人物だと思いますので、楽しみながら理想の役作りを目指したいと思います。
今回で11本目の大河ドラマの出演になりますが、どんな役でも時代劇に参加できる喜びは言うまでもありません。
江戸時代中期の商人の才を描いた粋な作品に参加させていただけるのが嬉しすぎて「べらぼうめ!」と思わず心の中で叫んでしまいそうです。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
毎週日曜 総合 午後8:00~8:45、翌週土曜 午後1:05~1:50(再放送)
毎週日曜 NHK BS /BSP4K(再放送)午後6:00~6:45
毎週日曜 BSP4K 午後0:15~1:00
18世紀半ば、人口は100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。
血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二(尾美としのり)などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見出した才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝(古川雄大)、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。
しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信(井上祐貴)による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる……蔦重は、その後も幕府からの執ような弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う……。命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった……。
作:森下佳子
出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、桐谷健太、福原遥、里見浩太朗、渡辺謙ほか
制作統括:藤並英樹、石村将太
プロデューサー:松田恭典、藤原敬久、積田有希、廣瀬温子、美濃里亜
演出:大原拓、深川貴志、小谷高義、大嶋慧介
公式Xアカウント:@berabou_nhk
公式Instagramアカウント:@berabou_nhk
ハッシュタグ:#大河べらぼう