9月8日(月)から放送がスタートする、夜ドラ「いつか、無重力の宙で」。
主人公は、大阪の広告代理店で働く望月飛鳥(木竜麻生)30歳。13年ぶりに高校時代の天文部の同級生・日比野ひかり(森田望智)と再会したことで、「一緒に宇宙に行こう」という夢を思い出します。そして、あの頃の自分に背中を押されるように、天文部の女子4人組が再結集。“人工衛星を作る”という夢を追いかけ始めます。
飛鳥、ひかりと共に宇宙を目指す天文部の仲間・水原周役に片山友希さん、木内晴子役に伊藤万理華さん、天の声(語り)に柄本佑さんが決まりました。
既発表 主人公・望月飛鳥役 木竜麻生

既発表 日比野ひかり役 森田望智

水原周役 片山友希

【片山友希さんのコメント】
「ブギウギ」以来、NHK大阪でまたお芝居ができるのがとってもうれしいです。台本を読んで私が演じる周は喜怒哀楽を素直に人に伝えられる人だと感じました。楽しかったら楽しいし、悲しかったら悲しいし、ムカついたら怒る。表情豊かにお芝居をしたいと思いました。
学校を卒業するとそれまで入っていた「枠」がなくなり、それぞれの人生を歩んでいくんだと私自身も実感しています。だけど社会人になってもママになってもあの頃のみんなに会えば戻るよな、そうそう、女の子ってずーっとしゃべってるよな、なんてドラマを見ながら思い出して一緒に楽しんでいただければうれしいです。
かたやま・ゆき
1996年生まれ、京都府出身。2021年の映画『茜色に焼かれる』で、第46回報知映画賞最優秀新人賞、第43回ヨコハマ映画祭最優秀助演女優賞を受賞。その他の出演作に、映画『あの頃。』『フタリノセカイ』主演、TVドラマ「Believe-君にかける橋-」、「嘘解きレトリック」など。26年公開予定の映画『FUJIKO』では、初の単独主演。ファッションビジュアルのモデルとしても、数々の広告や媒体で活躍。NHKでは連続テレビ小説「ブギウギ」に出演。
木内晴子役 伊藤万理華

【伊藤万理華さんのコメント】
最近、学生時代に仲良くしていた友人と十何年ぶりに再会することがありました。
会えなかった時間でのそれぞれの環境の変化を話しながらも、変わらないねっと言い合って、なぜか安心したのです。そんな瞬間がこの天文部4人と重なって、すごく緊張するのに、会いたくてたまりません。
晴子は宇宙が好きすぎる実直で堅物なキャラクターです。そんな学生時代を経てシングルマザーとして生きる晴子を演じます。多少の諦めも大人になることのひとつ。でもどこかでそれを言い訳にしていたのかもしれないな、と脚本を読んでいて自分のことを振り返りました。変わらないことも変わったことも受け入れて、今を精いっぱい生きる人たちの毎夜の少しの楽しみになりますように。
いとう・まりか
1996年生まれ、大阪府出身。乃木坂46の1期生メンバー。主な出演作品に舞台『宝飾時計』、『リプリー、あいにくの宇宙ね』、ドラマ「お耳に合いましたら。」、「日常の絶景」、映画『サマーフィルムにのって』、『港に灯がともる』、『悪い夏』など。NHKではドラマ「燕は戻ってこない」、「パーセント」に出演。NHK特集アニメ『cocoon ~ある夏の少女たちより~』が8月に放送予定。
4人を見守る天の声(語り) 柄本佑

【柄本佑さんのコメント】
先日1回目の声録りがありました。いやぁとっても面白い! ドラマ内においてナレーションのみでの参加は初めてですが、飛鳥たちを見守りながら、でも決して近づき過ぎることなく、常に良い距離感を、、、、、、などなどたくさん考えることがあり新鮮な難しさと楽しさを感じています。天の声で彼女らをよりすてきに彩れるよう頑張ります。
えもと・たすく
1986年12月16日生まれ、東京都出身。2001年の春、『美しい夏キリシマ』のオーディションを受け、見事合格。2003年より本格的に俳優活動を開始する。以後、映画、テレビ、舞台などで活躍し、数々の賞を受賞。NHKでは土曜ドラマ「空白を満たしなさい」「心の傷を癒すということ」で主演。大河ドラマ「いだてん」「光る君へ」、連続テレビ小説「あさが来た」「なつぞら」など数多くの作品に出演。
【プロデューサー:南野彩子さんのコメント】
ついに天文部の4人がそろいました! 4人が学生時代を過ごした部室にて、彼女たちの姿をお披露目できてうれしいです。皆さんお互いに初共演ということでしたが、4人の関係性を愛情たっぷりに築いてくださっていて、「ずっとこの4人を見ていたいなぁ……」と自然と頬が緩んでしまう、可愛くて楽しい4人組になっております。
今回新たに発表した片山さん演じる周は、思ったことをポンポン口にする軽快さがとても気持ちよく、一方で友情を誰よりも重んじて不器用に皆と向き合おうとする姿がとても愛おしい人物となっています。片山さんは本当に魅力的な表情をされる方で、「この4人で一緒にいる時間が大好きなんだなぁ」と、今この瞬間に対する愛おしさがにじみ出ているように感じます。友人に思いが届かなかった時の寂しさや悔しさ、それが伝わったときのうれしさ、くるくると変わる周の表情に心がぐっと掴まれる日々です。
また伊藤さん演じる晴子は、とにかく宇宙への愛が重くて深くて、でも守るべき家族がいるからこそ、学生時代のように好きなものをただまっすぐに追いかけられない現実がある。私は伊藤さんの、好きなものに対して120%の愛情を注ぐお芝居が大好きです。しかし、今回はそんな熱い思いに蓋をして生きてきたのが伊藤さん演じる晴子です。晴子を通して、これまでとはまた違った表情を見ることができ、驚かされるのと同時に胸が熱くなっています。
片山さんは連続テレビ小説「ブギウギ」、伊藤さんは土曜ドラマ「パーセント」以来、大阪局におかえりなさい! ということもあって、お二人は関西ことばのお芝居にて、柔らかくウキウキする地元感を光らせてくださっています。
そして、4人を見守る「星」のような存在として、柄本佑さんに語りをお願いしました! 大人になって飛鳥たちが飲み込んでしまう言葉を、代わりにぽろっとしゃべってくれる天の声。時につっこんで、時に寄り添って、柄本さんの優しい声で物語を包んでいただきます。遠いけど近い、宇宙の物語。ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。
大阪の広告代理店に勤める望月飛鳥(木竜麻生)。30代に突入してからというもの、日々上司や部下の間に挟まれて仕事に忙殺されていた。“軌道から外れないように、できることを無難にこなす”そんな風に毎日をやり過ごしていた飛鳥の前に、かつての同級生・日比野ひかり(森田望智)が13年ぶりに現れた。飛鳥は高校時代、ひかりを含めた天文部の友人たちと「一緒に宇宙に行こう」と約束をしていたことを思い出す。夢に蓋をしながら生きていた飛鳥と違い、ひかりは大人になってからも宇宙飛行士になることを本気で目指していた。
しかし、そんなひかりの夢は、宇宙飛行士選抜試験を受ける直前、絶たれてしまったという。落ち込むひかりに、飛鳥は「宇宙飛行士にはなれなくても、『超小型人工衛星』だったら、今の私たちだって宇宙を目指すことができるかもしれない……!」と提案する。
あの頃の夢をもう一度追いかけるため、かつての天文部の友人たちを集めることに。自由奔放な周(片山友希)、しっかり者の晴子(伊藤万理華)。一緒にいればなんだってできそうな気がしたあの頃の4人が集まれば、もう一度宇宙を目指せるんじゃないか……! 夢を語ることすらままならなかった大人たちの日常が、少しずつ輝き出す。
……で、そもそも人工衛星って、どうやって作り始めたらいいんだ?
立場、責任、世間体……大人になるにつれ、地球の重力は少しずつ重くなっていく
だからこそ、彼女たちはかつての夢と友情を胸に「無重力の宙」を目指すのだ——。
夜ドラ「いつか、無重力の宙で」(全32回/8週)
9月8日(月)放送開始予定
毎週月曜~木曜 総合 午後10:45~11:00(各話15分)
脚本:武田雄樹
出演:木竜麻生、森田望智、片山友希、伊藤万理華ほか
天の声(語り):柄本佑
制作統括:福岡利武
プロデューサー:南野彩子
演出:佐藤玲衣、盆子原誠、押田友太