「誰もいないのか」
作詞・作曲:The Swinging Boppers /編曲:吾妻光良
吾妻光良さんメッセージ
深夜ラジオを聞きながら受験勉強をするという世代でした。でも、夜に弱くすぐ寝てしまったので、当時の深夜ラジオの思い出はほぼありません。時が経って、1990年くらいにひょんな縁で、高松のFM局で3か月ぐらい、ブルースを流す30分の深夜番組を毎週制作して放送していました。「渦潮しか聞いていない」というぐらい、誰も聞いていない番組だったという思い出が鮮明です。
今回、「誰もいないのか」が「深夜便のうた」に決まり、非常に驚いています。Z世代がSNSやJ-POP、ブレイキンで大活躍する令和6年の深夜に、1940年代から50年代のブルース/R&Bに思いっ切りシビれてきた前期高齢者の音楽が流れるということだけですごいことですので、レコーディングでは頑張って演奏しました。
歌詞の2番までは、今年1月に東京・中野でハシゴした2軒の飲み屋で実際に体験したことです。今ってこうだよねと感じていただければ幸いです。
今年は結成45周年。「健康一番、音楽は二番」で活動していきます。リスナーの皆さんも「健康一番」にご留意ください。
1979年秋、早稲田大学の音楽サークルに所属していた吾妻光良が、当時交流のあった仲間とともに卒業記念の思い出作りとして演奏したのが始まり。大学卒業と同時に解散するも、あまりの楽しさに9か月後に再結成。今年で結成45周年を迎えた。'83年にデビューアルバムとなる『Swing Back With The Swingin’ Boppers』をリリース。以降、メンバーのほぼ全員がほかに仕事を持っていることもあり、マイペースで活動している。平均年齢66.8歳、“JUMP & JIVE”バンド。
取材・文/河上いつ子
(月刊誌『ラジオ深夜便 』2024年10月号より。本誌には「誰もいないのか」の歌詞も掲載されています)
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