「ガラクタの思い出」
作詞・作曲:奥華子
奥華子さん メッセージ
実家に帰ったとき、母が大きいケースを持ってきて、私にうれしそうに見せてくれました。中には私が幼いころのぬいぐるみなどいろいろなものが入っていました。「そんなものまだとってあるの? もう捨てなよ」と簡単に言ってしまったときの母の少し寂しそうな顔が忘れられず、「こんなボロボロのものでも大切に思ってくれる人は、この世の中に一人しかいないよなぁ」と後悔。そのときの気持ちをそのまま歌にしました。
「ラジオ深夜便」は父が毎日欠かさず聴いていました。「寝てるなら消して」と言う母に「いや寝てない、聴いてる!」と言う父の声。毎日お決まりのやり取りでした(笑)。「深夜便のうた」に決まったときは真っ先に父の喜ぶ顔が浮かび、とてもうれしかったです。 親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ち……この歌が聴く人それぞれの「ガラクタの思い出」を大切に思う曲になったらうれしいです。
おく・はなこ
1978(昭和53)年千葉県生まれ。キーボードの弾き語りによる路上ライブが評判となり、2005(平成17)年にメジャーデビュー。'06年公開の劇場版アニメ『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」で注目を集める。映画、テレビ、ゲームなどでの楽曲起用のほか、CMソングの歌唱や他のアーティストへの楽曲提供も多数。コンサートは一人でのピアノの弾き語りスタイル。“声だけで泣ける”と称される歌声と、心にしみいるメロディーと歌詞で幅広い世代から支持されている。
1978(昭和53)年千葉県生まれ。キーボードの弾き語りによる路上ライブが評判となり、2005(平成17)年にメジャーデビュー。'06年公開の劇場版アニメ『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」で注目を集める。映画、テレビ、ゲームなどでの楽曲起用のほか、CMソングの歌唱や他のアーティストへの楽曲提供も多数。コンサートは一人でのピアノの弾き語りスタイル。“声だけで泣ける”と称される歌声と、心にしみいるメロディーと歌詞で幅広い世代から支持されている。
©2024 by NHK Publishing, Inc. 取材・文/河上いつ子
(月刊誌『ラジオ深夜便 』2024年12月号より。本誌には「ガラクタの思い出」の歌詞も掲載されています)
「ガラクタの思い出」は、2024年12月から2025年1月にかけて、毎日、「ラジオ深夜便」1時台の終盤で流れます。放送後は、らじる★らじるの聴き逃しで聴くことができます。らじる★らじるの聴き逃しは、こちらから
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