これまでに放送された「素朴なギモン」とその答えを、忘れないように復習しておきましょう。
焼きたてアツアツのお好み焼きの上で、ユラユラと動くかつお節。そんな光景を見たことはありませんか?
まるで踊っているかのような姿に思わず食欲がそそられますが、なぜ、かつお節はお好み焼きの上で“踊って”しまうのでしょうか?


答え:小学校6年生が解明! 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから

実は、この謎をつきとめたのは、当時小学6年生だった山中らんさん。2012年の夏休みの自由研究として実験を繰り返し、見事に謎を解明しました。
研究により導き出された答えは、「水分の吸収と蒸発を繰り返しているから」。

山中さんは、かつお節には、 湯気(水)が加わると、その水分を吸収して、乾燥前の姿に戻ろうと“細胞が膨らむ”性質があることに気づきます。
そして、それを高温での加熱が続く、鉄板のお好み焼きの上にかけた場合、水分を吸収して細胞が膨張するのと同時に、熱によって水分が蒸発し、“細胞が縮む”こともつきとめます。
つまり、この吸収と蒸発によって、かつお節は伸び縮みを繰り返し、あたかも踊っているかのように見えるというわけです。

お好み焼きの上のかつお節は、お好み焼きから出る湯気の水分を吸収して膨らみ、と思うと熱によってその水分が蒸発して縮み......を繰り返しているため、踊っているように見える。

この研究によって、全国の小中学生の優秀な自由研究を集めたコンクールで、特別賞を受賞した山中さん。現在は、医療福祉の道に進むべく勉強中とのこと。がんばってくださいね!

(NHKウイークリーステラ 2021年2月26日号より)