昭和20年。東京大空襲で多くの人が被害に遭うなか、(とも)()(伊藤沙莉)と娘の優未(ゆみ)、花江(森田望智)とその子どもたちは疎開先で被災を逃れる。だが、空腹に耐えながら必死に暮らす家族のもとに、悪い知らせが届く。

やがて、終戦。岡山から弟・(なお)(あき)(三山凌輝)が帰って来る。久しぶりの再会に大喜びする猪爪(いのつめ)家だったが、直明は大学へは行かず、すぐにでも家族のために働きたいと言いだす。