ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、藤原定子役・高畑充希さん、ききょう役・ファーストサマーウイカさん、まひろ役・吉高由里子さんから!
高畑充希さんの第20回振り返り
——定子が自ら髪を下ろすシーンについて、いかがでしたか?
当時のことを勉強して、出家することは“死”に近いと言うか、自殺に近いような感覚で出家するものと学んではいました。でも、今の感覚だと「髪切っただけかいっ!」となりそうで、そうならないようにするには、どうしたらいいんだろうって考えていたんです。
そうしたら、伊周(三浦翔平)さんや、いろんな人のドラマがどんどん膨らんでいって、最終的にそこに到達するよう、皆さん、涙が出てくるほど熱い熱量でお芝居を作ってくださって……。わたしは、そこに乗っからせてもらいました。
髪を切る時も、ハイスピードカメラでの撮影だったし、きっとドラマチックになってるんじゃなかろうかと……。動きのある面白い回になっていたらいいな、と思ってます。
何より、髪を切ってから、かつらが軽くなって、すごく嬉しかったです(笑)。
ファーストサマーウイカさんの第20回振り返り
——定子の苦しみをずっと見ていて、どんな気持ちでしたか?
“推し”(憧れの対象)である定子様が苦しんでいると、ききょうもとても苦しかったと思います。“推し”の涙は見たくないし、“推し”が立場を奪われるのもありえない。
しかも、それをそばで見ていなきゃいけない。自分がいじめられたりとか刺されたりとか、そちらの方が何倍もマシという感覚だったんじゃないかなと思っています。
でも、宮中ではその気持ちを誰にも話せないんですよね。だから、まひろのところに行って聞いてもらうっていうサイクルです。外の人にしか言えないから。そういう意味でまひろの立ち位置って、やっぱりとても貴重です。“推し”の話ができる唯一のオタク友達的な(笑)。そういう存在ですね。
吉高由里子さんの第20回振り返り
——目の前で定子が髪を切り落としたとき、どんな気持ちでしたか?
自分の友達が心から慕っている方の身に、ああいうことが起き、どこに目を向けていいのか、心を向けていいのか分からなくなる出来事でした。
私は台本を読んでいるけど、もし目の前であんなことが起きたら、パニックになると思います。(庭の草むらに潜むときに)葉っぱを持って隠れていて、ちょっとふざけてるのかなという見た目かもしれないけれど、すごく衝撃的でした。