加齢とともに弱くなるのが骨。伊奈病院副院長の石橋英明さんは、整形外科医としての立場から骨粗しょう症や骨折の予防の大切さを伝えています。骨を育てる「骨育」という視点で、要介護にならないために日常的に意識しておきたいことなどを伺います。
聞き手/佐治真規子この記事は、月刊誌「ラジオ深夜便」2024年4月号(3/18発売)より抜粋して紹介しています。
運動・食事・日光が大切
――骨が弱くなるのを防ぐには、どうしたらいいでしょうか。
石橋 骨を育てる「骨育」を意識してください。ポイントは運動・栄養・日光の3つです。
まずは運動。骨は負荷がかかると強くなるので、体重がかかった状態での運動がいいですね。スクワット・ジョギング・速足歩行などがおすすめです。
食事は十分なカロリーをとること、そして多くの栄養をバランスよくとることが大切。特に骨と筋肉に大事な栄養素は、たんぱく質・カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの4つです。
たんぱく質は筋肉だけでなく、骨を作るためにも使われます。骨の材料として重要なカルシウムは、神経や筋肉の働きにも重要な栄養素なので、摂取量が足りないと体が骨を溶かして補充してしまいます。
ビタミンDはカルシウムの吸収に、ビタミンKは骨にカルシウムが沈着して強くなるために必須の栄養素です。食事できちんととるようにしましょう。また日光浴は体内のビタミンDを増やすので、骨を強くすることができます。
骨は体の基本となるもの。体の中で毎日骨が作られていることを意識して、よい材料(栄養)と刺激(運動)の骨育に取り組み、しっかり動ける体を目指しましょう。
「加齢に負けない! 骨を守る骨育のすすめ」の続きは月刊誌『ラジオ深夜便』4月号をご覧ください。簡単にできる【骨を強くする運動】や毎日とりたい【骨を強くする食品】も掲載しています
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