放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」は、3月30日(土)の最終回まで残すところあと2週間。4月1日(月)からは「虎に翼」の放送が始まります。
3月15日(金)、「ブギウギ」のヒロイン・福来スズ子役の趣里さんが東京・渋谷のNHK放送センターを訪れ、「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子役の伊藤沙莉さんとバトンタッチセレモニーを行いました。
2人が顔を合わせたのは、寅子の自宅・中庭のセット内。プレゼントとともに、互いにエールを交換しあいました。
2月10日に「ブギウギ」の撮影を終えた趣里さんは、
「撮影中は毎日のようにキャストやスタッフのみなさんとお会いしていたので、今はとても寂しい気持ちです。『元気かな?』と皆さんの顔を思い浮かべながら、かけがえのない時間を過ごすことができたのだと感じています」
とコメント。一方、去年9月28日のクランクインから4か月以上撮影をしてきた伊藤さんもこれまでの撮影を振り返って、
「キャストやスタッフの皆さんに支えられながら、とても楽しい日々を送っています。撮影現場は和気あいあいとした雰囲気に包まれており、幸せで贅沢な時間を経験させていただいています」
と笑顔を見せました。
また、趣里さんに聞きたいことはないかと問われた伊藤さんは、「撮影中で一番大変なことはなんでしたか? またどうやって乗り越えましたか?」と質問。趣里さんは、
「どれが一番と言えないくらい、お芝居も歌もダンスもまんべんなくやってきました。なので、気づいたら終わっているという感じでした(笑)。大変なのは自分だけじゃなく、キャストやスタッフの皆さんも大変なんだと思いながらやっていました」
と、撮影の思い出を語りました。
続いて、恒例のプレゼント交換へ。趣里さんから伊藤沙莉さんへのプレゼントは「東かがわ市の讃岐和三盆と手袋」。
「ブギウギ」舞台地の1つである東かがわ市は、讃岐和三盆の産地。サトウキビを原料とし、深みのある上品な甘さが特徴という。「疲れた時にぴったり」というこの和三盆に、今回は「虎に翼」に合わせて、特別に虎型とロゴを和三盆に入れてもらったとのこと。
さらに東かがわ市は“手袋のまち”でもあるため、香川県の伝統工芸品「保多織」を使用した革手袋も用意。沙莉さんの名前の刺しゅうも入った特注品です。伊藤さんは、
「讃岐和三盆の虎の模様がかわいいですね。手袋に私の名前が刺繍で入っていて、とてもうれしいです。大切にします」
と心のこもったプレゼントを受け取りました。
一方、伊藤さんから趣里さんへのプレゼントは、2つのドラマをモチーフにした特製ケーキ。
ケーキを「ブギウギ」の華やかなステージに見立て、トラ柄の衣装に身を包み、翼を携えたスズ子さんをあしらいました。
また、今回「虎に翼」のロゴやメインビジュアルを担当した三宅瑠人さんと岡崎由佳さんが作った番組キャラクター「トラつばちゃん」も、ケーキの上でスズ子さんと“共演”しています。
ケーキを受け取った趣里さんは、
「『ブギウギ』と『虎に翼』が交わって一つになっていて、とてもうれしいです。もったいなくて、食べられないですね(笑)」
と感謝を伝えました。
セレモニーを終えた2人は、
「無事にバトンタッチセレモニーを迎えられてホッとしているのと同時に、本当に感慨深い気持ちでいっぱいです。今日沙莉ちゃんに会って、ますます『虎に翼』が楽しみになりました。沙莉ちゃんなら絶対大丈夫なので、何かあったら言ってください!」(趣里さん)
「お父さん役の岡部たかしさんから、『趣里ちゃんがんばってるよ』ということをよく聞いていましたし、毎朝の放送を見て、本当にかっこいいなと思っていました。いま趣里さんから直接バトンをいただいて、最後まで走りきろうと、改めて思いました。これからもがんばります」(伊藤さん)
と、満面の笑みを見せました。