生活リズムが夜型になっている、子どもがなかなか寝てくれない、夜泣きがひどい、など、【子どもの睡眠】に関する悩みについて繰り広げられた6月の「みんなの子育て☆深夜便」。
わたしもわが子4人、それぞれに夜泣きを経験してきましたが、自分が「眠れない」って本当に辛いですよね…。放送を聞きながら、母になってそのことをしみじみと思い知らされたなぁと当時を振り返りつつ、冒頭に読まれたリスナーさんのコメントには思わず息を呑みました。
夜中に泣き出す長男を抱いて、真っ暗な部屋を歩き回る日々。
それが4歳になるまで続いて、殺してしまおうと本気で考えるのも常でした。
だから、夜泣きでわが子を殺めてしまった方の気持ちは痛いほどよく分かります。わたしは身体的苦痛こそ与えませんでしたが、夜泣きをする長男を嫌っていたのは事実で、それは今でも癒えない傷になっています。
わたしが最初に夜泣きの壁にぶち当たったのは、初めての出産を終えて産院で過ごした数日間。お産で疲れ切っているのにちいさなわが子はとにかく泣いて、全然わたしを眠らせてくれないのです。同時に、この日々がこれから随分と長い間続くのだと気づいて「わたしはなんてことをしてしまったのだろう!」と絶望感でいっぱいに…。母になんてならなければよかったと途方に暮れたものでした。
不思議なのは、番組内でも話題になっていましたが、夫が夜泣きに気づかないってこと! 彼は子育てパートナーと思えるほど、いつだってわが子たちの面倒をよく見てくれる人なのですが、夜泣きに関してだけは全くもって無力…。「なんでこんなに大きな声で泣いてるのに気づかないの?」と聞いても、本人もどうしてなのか分からないそうで。。。
でも、そんな彼が寝不足でヨレヨレになったわたしをどうにか一晩ぐっすり眠らせてあげたいと、とある提案をしてくれたことがありました。当時わたしは、頑なに母乳育児にこだわっていたのですが「一晩くらい粉ミルクにしてみたら?」と、彼が数時間おきに起きてくれたのです。おかげで、出産後初めて一度も夜中に目覚めることなく迎えた朝。あの爽快感は今も忘れることはありません。
2人目からはだいぶ「眠れない」ことへの免疫ができていたので(笑)、いかに自分の眠りを確保するかに注力しました。行き着いたのは、添い寝ならず、添い乳。一人目のときは、夜中もわざわざ体を起こしてわが子を抱っこしながら授乳していたのですが、“寝ながら授乳する”という技を知って目からうろこ! あっさりと寝不足が解消されて、3人目4人目も添い乳で夜泣きの苦難を乗り切りました。
とはいえ、添い乳も賛否あるのは知ってます。ただ、ゲスト出演されていた「赤ちゃんの眠り研究所」代表理事の清水悦子さんもおっしゃっていましたが、悲しいことに夜泣きを100%解決する方法って“存在しない”のです。育児書やネットに数々の対策が載っている中で、結局はどの方法が自分に一番合っているのか。そこに尽きると思います。
あとは、その辛さを決してママ1人で抱え込まないこと。「夫は協力的でなかった」というリスナーさんから寄せられた複数のコメントがとても悲しく、家族だけでなく、みんなで子育てを見守る世の中になるといいなぁと改めて思うのでした。だって、いつの時代も夜泣きはあって、誰もが親を寝不足にしながら育ってきたんです。その愛情を、みんなで培っていきたい!
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7月のテーマは「子育て世代間ギャップ」
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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。