2か月ぶりの放送となった「みんなの子育て☆深夜便」。4月は「子育ての理想と現実」をテーマに、タレントの安田美沙子さん。東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸さんをゲストにお招きして繰り広げられました。
番組の冒頭で取り上げられたのは、コロナ禍で感じたギャップ。理想の出産どころか「孤独な出産」を余儀なくされたママ、かぞくが大勢いたということを再認識して、4回の出産で一度たりとも1人きりだった経験がないわたしは、なんとも言えないきもちになりました。
なんなら、毎月の妊婦診察さえも夫に付き添ってもらっていたほど、出産に対してどこか不安が付きまとってていたわたし。もし自分がコロナ禍出産だったら、、、と想像するだけで絶望します。それを乗り切った多くのママたちに、心から「おつかれさまでした」の声をかけたいと思いました。
さて、あらためて「子育ての理想と現実」というテーマに戻ると、汐見さんもおっしゃっていた“子どもって3人育てたら分かる、4人目から楽になる”がまさにその通りで、わたしは1人目2人目の子育ては、とにかくずっと迷走していました。
きっとみなさん同じだと思いますが、初めての育児って右も左も分からず、ちょっとしたことでもすぐ不安になりますよね…。とくにわたしは、当時自分の周りにママになった友だちがほぼ居なかったこともあって、正直、育児書とインターネットが心の友みたいな日々でした。
だからこそ、そこに書かれていたことがすべてだったし、世の中的な「正解」に自分やわが子を当てはめることに必死だった。当てはまらないと「どうしよう」と途方に暮れた…。当時のわたしにはまだ、はみ出たことを「個性」として尊重できるほど心の余裕がなかったんです。
それから、個人的に変なこだわりもたくさんあって、
・テレビ(いわゆる子ども番組など)は観せない
・ゲームは家に置かない
・チョコやグミなどジャンク系お菓子は食べさせない
・おやつはできるだけ手作りで
・絵本は昔ながらの画風のものを厳選する
などなど。子ども服も買うブランドは厳選していたし、子どもが生まれて所帯染みるのがイヤだったというか、ステキな子育てライフを送っているように見せたかったというか。周りの目もすごく気にしながら、常に理想に向かって走り続けていました。
それを手放せるようになったのが、おそらく3人目育児の頃から。今まで自分が必死に調べていたことは決して子育ての「正解」ではなくて、多くの考え方の一つにすぎないということにやっと気づけたんです。その中でなにを選ぶのかは自分次第。親子の数だけいろんな子育ての形があるのだと理解して、とってもきもちが楽になりました。
変なこだわりも、そもそも上の子がいると実現不可能なことが多々あって「もういいや」ってあきらめました。3人目と4人目はジャンクなお菓子を食べ始めたのも異常に早かったと思います。今じゃ、タブレットでゲームもガンガンやっているし(これはいまだに抵抗あるけど)まぁ突き詰めると、毎日わが子たちが元気で楽しく過ごしてくれるのが一番! それ以上を求めなくなりました。
つまり、子育てはいつか自然と、自分の身の丈にあったものになる。居心地が良いなぁと思えれば、それはあなたらしい子育てに辿り着いた証拠だと思います。なんなら、わたしはそこを通り越して、いかに手抜きできるかを模索する日々ですが(笑)これからも肩肘張らず、自分らしい子育てを楽しみたいと思います。
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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。