「子どもの性教育、みんなどうしてる?」をテーマに繰り広げられた10月の「みんなの子育て☆深夜便」。実は個人的にとっても楽しみにしていました。というのも、わが家には子どもが4人いますが、性教育に関してはどの子に対しても“ちゃんとできた”実感がなく…。むしろ、いまだに課題を感じている分野だからです。

初めて意識したのは、まだ上2人が幼かったころ(つまり10年以上前…)。性教育って早くから始めた方がいいのかなぁとネット検索したり絵本を探したりしたことはあったのだけど、なんだか正解が分からなくって結局そのまま放置ぎみに…。

最近、世田谷区用賀にある性教育専門出版社「アーニ出版」の方と出会って、思わず購入した絵本たち。

だからこそ、ゲストスピーカーだったタレントのryuchellさん、産婦人科医のえん​見才希子さんのリアルな性教育エピソードはとっても興味深かった! たとえば、4歳の息子さんが裸のままの着せ替え人形を置いて出かけようとしたときに、すかさず「お洋服着せてあげないと、この子恥ずかしくないかなぁ」と問いかけることだったり(ryuchellさん)、わが子と一緒にお風呂に入ったとき「洗い残したところはママが洗ってもいい?」と子どもに対してもプライベートゾーンに触れるときは声がけをしていることだったり(遠見さん)。
おふたりとも日々のなにげない出来事を性教育につなげていくすべが絶妙で、すばらしいなぁと感心しっぱなしでした。

なかでも印象的だったのは「家庭の性教育は日常の中で積み重ねていくことであって、“今日は性教育するぞ”と決して意気込まなくていい」という遠見さんの言葉。まさに、その特別な時間が取れていないことに罪悪感を抱いていたわたしは、なんだか救われたきもちになりました。

そもそも、わたしたちってしっかりと性教育を受けてこなかった世代。学校でも、謎に男女別で保健の授業受けていましたよね…。そんな、当時の閉ざされた性教育からアップデートするためにも、大人も無理せず、子どもたちと一緒に学ぶくらいの気軽さが大切なのだそうです。なるほど〜〜。だとしたら、わたし流も意外とアリなのかも?!

さて、そんなわが家の性教育事情はと言いますと、先述したとおり「特別」なにかをしているというワケではなく、個人的には異性のきょうだいが日々一緒に暮らすこと自体を性教育と捉えています。わが家は図らずも男女2名ずつのきょうだい構成。みんなで一緒にお風呂に入ったり着替えたりすることさえもおたがいの体を知る機会になるので、家族での日常にさりげなく「学び」があればいいなぁと思っています。

だから、あえて努めていることと言えば、できるだけ隠し事はしないこと! たとえば、女子たちは成長と共にブラジャーをつけ始めたり、生理が始まったりしますが、その下着類は普通にメンズたちが目にする場所に干したりしまったりするし、ナプキンに関しては意図的に夫に買ってきてもらったり。(これは、男3兄弟で育った夫を教育するためでもあります)

それから、自分が生理の日はそれとなく家族みんなに告げて、体調がイマイチなこともアピール。生理のときはお風呂も基本一人で入るようにしているので、末息子のかぜお(4歳)にはよく「ママ、今日お股から血出てない?」と確認されるように。「今日は出てる日なの、ごめんね」と言うとしょんぼりするけれど、ちゃんと納得して別の家族と入ってくれるのはありがたいなぁと思います。

ちなみに、先日たまたま中3の長女と性のはなしになり、「ってかさ、もうさすがにどうやって赤ちゃんできるか知ってるんだよね?」とたずねると大きくうなずくので「初めて知ったとき、どう思った?」って聞いてみたんです。そしたら目をキラキラさせながら「人間ってすばらしいなぁって感動した!」って返事が返ってきてビックリ。正直「キモい…」とかネガティブな言葉を想像していたので、わたしこそ感動しちゃいました。そんなふうに捉えることができたアナタのこと、ママはとっても誇らしく思うよ!

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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。