号泣するわたしを目の前に、娘が神対応だった!わが家の子育て事件簿の画像

子育て事件簿というテーマで繰り広げられた8月の「みんなの子育て☆深夜便」。寄せられたみなさんのメッセージにハラハラドキドキ、時に心温まるエピソードもあり今回も楽しく拝聴しました。そしてご多分に漏れず、わたし自身もわが子4人の子育てをする中で数々の事件に遭遇してきましたが、じつは割と最近にかなり衝撃な出来事がありました。

夫の政治くんとは結婚前のお付き合い期を加えると18年ほど一緒にいるのですが、冗談抜きでふたり離れて過ごしたのが最長で3日間くらい。しかも、おそらくそれ自体も2、3回ほどで毎日一緒にいることがデフォルトなわたしたちが、少し前に3週間離れて暮らすというイレギュラーな経験をしました。

彼がとある仕事でアメリカ出張することになったのです。ふだん家事育児はほぼ夫婦ふたりでこなしているので、その期間ワンオペで乗り越えられるのか非常に不安でしたが、なかなかこんな機会もないしと、この際前向きにチャレンジしてみることに。結果、思いのほか順調に月日は流れ、夫の帰国もあと数日に迫ってホッと安堵感が漂い始めたころ、事件は起こりました。

サンディエゴの街中を颯爽と歩く夫。その間、わたしたちは大変だったのよ…

出先で長女の具合が悪くなり、炎天下だったのもあり熱中症かなぁと思っていたら翌日も体調が戻らず。するとその晩わたしもみるみる具合が悪くなり、下の子どもたちと共に発熱。はい、ついに到来してしまったのです、流行りのアイツがわが家に…。ってことは、夫は帰国しても帰宅できないなぁなんてぼんやり思いつつ、一夜明けて翌朝。末息子のかぜおが通う保育園におやすみする旨を電話して、そのままベッドに横たわっていました。

ん???

数分後、ふと自分の指先がしびれてきている感覚に襲われました。そのうちジンジンと鋭い痛みも伴い始めて、なんなら足先まで同じ症状に。え? なんだこれ?! 指先のしびれがどんどんひどくなって、しまいには指がぎゅっと握りこぶしのまま伸ばせない状態に。携帯で文字を打つこともできず、顔面にまでしびれが回ってきたときには、

や、やばい!!

完全にパニックを起こしたわたしは、同じく発熱してフラフラなはずの長女を部屋に呼びつけてひたすら号泣するという事態に陥ったのです。

なのですが、この後の娘の対応がすごかった。目の前で母親が猛烈に取り乱す中、まずはマンション階下に住む友人に連絡、さらには冷静に救急車まで呼んでくれたのです。電話口で症状を告げて過呼吸を指摘されると、パニックで泣き叫ぶわたしに向かって「ママ落ち着いて、ゆっくり呼吸だよ!」と救急隊員が言った通りに的確な指示出し。救急車がたどり着くまでの間、隣でずっと背中をさすってくれていた娘はまるで神のようでした。

その後、病院へ搬送、点滴治療をして事なきを得ましたが、実は最近こうやって娘に助けられることが多々あって、そんな時決まって思い出すのが14年前の自分。初めての子育てで右も左も分からずに途方に暮れる日々だったけど、時を経て今、あの時わたしをたくさん悩ませた娘に支えてもらってばかりなんだなぁと思うと感慨深いきもちでいっぱいになるのでした。

むしろ、あっという間に立場が逆転して、ちょっぴり申し訳なく感じる今日この頃…。これからも「ママしっかりして!」って声が頻繁に聞こえてきそうだけど、どうか、こんなわたしをよろしくね! そして、今回も心からありがとう。

ちなみに、あの日のハイライトがもうひとつ。長女が必死でわたしに寄り添ってくれている傍ら、下3人はニヤニヤしながら号泣する母を眺めていたのでした。とくに4歳児のかぜおは確信犯、完全にハプニングを楽しんでいる顔してましたよ〜(笑)。まぁ、あの状況を物ともせず過ごせるのだから、たくましく育ってくれていて何よりです。

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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。