黄表紙の評判をまとめた『菊寿草きくじゅそう』で、耕書堂こうしょどうの作品を高く評価されたつたじゅう(横浜流星)は、礼を伝えようと作者であるおおなん(桐谷健太)の家を訪ねる。そこで“きょう”に関心を示した蔦重に、南畝は「狂歌の会」を覗きに来るかと誘う。

一方、江戸城では、家治いえはる(眞島秀和)がひとつばし治済はるさだ(生田斗真)の嫡男・とよ千代ちよを次期将軍として養子に迎え、そのだいどころ種姫たねひめを当てることを決めた。調整に当たる意次おきつぐ(渡辺謙)も、これで将軍後継問題は決着すると考えていたが……。