9月27日(金)に最終回を迎える、連続テレビ小説「虎に翼」。さまざまな差別や不平等と闘いながら、女性初の弁護士として活躍する主人公・とも(伊藤沙莉)の物語です。

その脚本を執筆した吉田恵里香さんに、「クローズアップ現代」の桑子真帆キャスターが2時間に及ぶロングインタビューを行いました。吉田さんがドラマに込めた思い、社会に投げかけた問いとは?


思い入れの深いドラマのセットで対談! 「現代は“呪いの言葉”であふれている」

「女性らしいふるまいを……」「男としてこの家の大黒柱にならないと……」。ドラマの中で描かれたセリフは、100年前だけでなく今にも通じる言葉だ。吉田さんはこうした言葉を“呪い”と呼び、人々を縛って“生きづらさ”を生んでいる正体だと語る。

今回の脚本について、「スポットライトの外に出されてしまったり、ないものとして扱われたりする人を描きたかった」という吉田さん。作品に共感したロバート・キャンベルさん(日本文学研究者)や安田菜津紀さん(Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)も、ドラマへの思いを番組に寄せた。

吉田さんと同い年の桑子キャスター。現代の生きづらさに「はて?」と声をあげる大切さを共に語り合う。

【プロフィール】
よしだ・えりか
1987年生まれ、神奈川出身。日本大学芸術学部卒業。主な脚本執筆作品に、映画『ヒロイン失格』『センセイ君主』、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」「Heaven?~ご苦楽レストラン~」「30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」「君の花になる」など。NHKでは第40 回向田邦子賞を受賞した「恋せぬふたり」「生理のおじさんとその娘」を執筆。

クローズアップ現代
「『虎に翼』が描く“生きづらさ”の正体 脚本家・吉田恵里香」

9月24日(火) 総合 午後7:30~7:57
NHKプラスにて10月1日(火)まで見逃し配信あり。