昔から伝わるお化けや妖怪、日常と地続きのシュール、知らぬ間に迷い込む悪夢……大人もゾクッとするようなホラーワールドが広がる絵本が人気を博しています。

それらの絵本を俳優が朗読、絵本の世界観を“立体化”したハイクオリティーのアニメと、さらに物語とリンクする不可思議なドラマと共に送る「怖い絵本」。2020年11月にシーズン1として3作を放送、その後、現在まで19本が放送されている、Eテレの人気コンテンツの一つです。

今回はのシーズン7では、成海璃子、坂元愛登、三浦透子という若手実力派、話題の俳優が登場します。背筋がヒヤッとするような10分×3作品をお楽しみください(8月24日[土]には過去作品の再放送もあります)。


『あずきとぎ』
作:京極夏彦 絵:町田尚子
出演・朗読:坂元愛登

【絵本】
夏休みを祖父の田舎の家で過ごす少年。家のそばには大きな川が流れている。「ふかいのかな。およげるのかな」少年は、川の淵で「しょきしょきしょき」という不思議な音を聞いた。祖父によるとそれはあずきとぎの音だという……。

【ドラマ】
夏休みに入る前、街を歩いていた少年(坂元愛登)は、不思議な音を耳にする。その不思議な音に導かれるように足を踏み入れたのは、しょく蒼然そうぜんとした古本屋だった。音は一体、どこから聞こえてくるのか?

【坂元愛登さんのコメント】
「怖い絵本」の世界観を大切に、どれだけ演技で表現できるかを沢山考えて作品に臨みました。ドラマの撮影も朗読もどちらもすごく楽しみながら出来たので、皆さんの心に残る様な作品になってくれるといいなと思っています。

どこか懐かしく、少し不気味な絵本の世界に是非どっぷり浸ってください !


『こっちをみてる。』
作:となりそうしち 絵:伊藤潤二
出演・朗読:三浦透子

【絵本】
世界中のさまざまな生き物がそれぞれ顔を持っている。しかし、少年の目には生き物以外でも、そこら中に顔があるように見える。空に浮かぶ雲や、校庭の木、机の傷や壁のシミも顔に見える。だんだんそれらの顔は少年を見つめるようになっていき…… !?

【ドラマ】
体調を崩して保健室を訪れた少女(池村碧彩)は、先生(三浦透子)に介抱されてベッドで休むことに。寝起きの少女の耳に聞こえてきたのは、先生の笑い声だった……。

【三浦透子さんのコメント】
私も子どもの頃、よく壁に顔を見つけていました。間違い探しみたいに楽しんで探していたけれど、いざ見つけると、夜なんか怖くて目が合わないようにしていたなぁと、撮影をしながら思い出しました。身近な体験とも結びつきやすい、だからこそぞくっとする、そんなお話だと思います。私が演じた役も、怖い? 怖くない? なんだか不思議です。楽しんでもらえたらうれしいです。 


『かくれんぼねこ』
作・絵:つじにぬき
出演・朗読:成海璃子

【絵本】
「りーん、りーん」少女の名を呼ぶ声が聞こえ、目を上げると庭先に猫がいる。猫はみるみる大きくなり、少女とかくれんぼをしようと言う。猫が池の魚に気を取られているすきに遠くまで隠れようとする少女だったが……!?

【ドラマ】
女性(成海璃子)が自宅で飼い猫を探していると軒下で本を見つける。本を読み終わると、彼女を囲む世界がガラッと変わっていた!

【成海璃子さんのコメント】
この度出会った絵本『かくれんぼねこ』という、何ともわいいらしいタイトルからは想像できない、何とも不思議な異世界を皆様と体験できる機会をいただけて、私も今から放送が楽しみでいます。

猫との共演がなかったのは少し残念でしたが、番組を通して暑い日々に少しの涼と絵本の楽しさをお届けできたら嬉しいです。今回、3つの物語で紡いでいくシーズン7の導入部分も担当させていただきました。是非ご覧ください。


怖い絵本 シーズン7

8月28日(水) Eテレ 午後7:25~8:001話10分×3話一挙放送。冒頭に成海璃子さんによる導入番組あり。
「あずきとぎ」坂元愛登​
「こっちをみてる。」三浦透子
「かくれんぼねこ」成海璃子

【過去作品の再放送】
8月24日(土) 午後3:30~4:00
1話10分×3話一挙放送。
「おいで おいで…」飯豊まりえ
「きつね、きつね、きつねがとおる」北香那
「おともだち できた?」豊嶋花

「怖い絵本」NHK公式サイトはこちら ※ステラnetを離れます