2024年度前期連続テレビ小説第110作「虎に翼」の新たな出演者が発表されました。

ほしともひこ役・平田満連続テレビ小説出演歴 「君の名は」「純情きらり」「芋たこなんきん」「エール」 

初代最高裁判所長官で、裁判官・星航一(岡田将生)の父。寅子(伊藤沙莉)に自身の著作の改稿作業を手伝ってもらうことになり交流を深める。穂高重親(小林薫)とも親しく、老いてますます高い理想を語らう仲である。

【平田満さんのコメント】

“朝ドラ”は、いろんな時代のいろんな人物がお茶の間に登場するので、懐かしさと親近感があり、いつも楽しく見ています。今回は熱量とテンションの高い伊藤沙莉さんの、しかも裁判官のお話なので、期待も高まるばかりです。

最高裁長官という、これまで演じた中でもっとも偉い人をやるのは荷が重いですが、ご覧になる方が気持ちよく一日を始められるよう、リラックスして臨みます。


おおつね役・鷲尾真知子 連続テレビ小説出演歴 「澪つくし」「春よ、来い」「カムカムエヴリバディ」

梅子(平岩紙)のしゅうとめ。弁護士一家としての大庭家の誇りを守ることを第一に考えている。梅子の長男・徹太(見津賢)も自ら育てあげ、梅子には子育てをさせなかった。いつも威厳を保ち梅子や孫たちに厳しくあたることも。

【鷲尾真知子さんのコメント】

いまの時代にもリンクしていて面白い!と思いながら拝見していた作品に出演できること、大変うれしいです。台本を読ませていただき、常さんが登場する昭和 24 年は、私の生まれた年でもあったのでご縁を感じました。

物心ついたときに周りの大人たちに抱いていた感情、とくに祖母への想いを、この役をいただいて改めて思い出しました。あの時代に生き抜いていた女性たちの強さ、常さんと同じくらいの年齢の女性の匂いを表現できればいいなと思っております。


すぎろう役・高橋克実
連続テレビ小説出演歴「あぐり」「梅ちゃん先生」

新潟県三条市の弁護士。同じく弁護士である弟とともに、地域の事件を多く引き受けている。裁判所の職員とも懇意にしており、幅広い人脈を持つ。東京からやってきた寅子にも愛想よくふるまうが……。

【高橋克実さんのコメント】

まさかまさかの舞台が、わたしの生まれ故郷の新潟県三条市! しかも三条の弁護士役だなんて、ビックリしました。特に、今回楽しみにしているのが三条のことばなんです。

三条弁には、「らて」というわいい語尾があって、「~です」を「~らて」と言うんですよ。

例えば、「そうです」は「そうらて」になって、「カフェラテです」は「カフェラテらて」に……。
この「らて」が、寅子の「はて?」に続いて流行って欲しいと期待しています!


【制作統括・尾崎裕和のコメント】

今回発表した登場人物たちにはそれぞれに譲れない持ち場があります。最高裁判所・大庭家・新潟の三条、それぞれの場所のぬしとも言える人たちです。職場・家庭・地域、それぞれの場所を誇りを持って守る3人の所へ、寅子は自らの道を信じて突き進み、時にぶつかりあい、時には心を通わせることになります。

平田満さん、鷲尾真知子さん、高橋克実さんという、お名前を聞いただけで伊藤沙莉さんとのお芝居が楽しみになるみなさんの登場を、お待ち下さい。


【物語】
昭和のはじめ、日本初の女性専門に法律を教える学校ができます。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、溢れ出す何かを抱えた女性たちでした。この物語の主人公・猪爪寅子も、そんな収まれない女性。周囲から“魔女部”と陰口を叩かれた女性だけの学び舎で、彼女たちは自らの道を切り開くため法律を学んでいきます。
昭和13年(1938)、卒業生から日本初の女性弁護士が誕生します。寅子もその一人として日本中から注目され憧れの的になります。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本でした。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまいます。
昭和20年(1945)、焼け野原に立つ寅子は全てを失っていました。明日生きるため頼れるのは、かつて学んだ法律だけ。彼女は裁判官になることを決意。戦争で親を亡くした子どもや苦境に立たされた女性たちのため、家庭裁判所の設立に奔走することになります。
そして、寅子はついに裁判官になります。彼女とその仲間たちは、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5メートルの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合っていきます。

連続テレビ小説「虎に翼」

毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15、午後0:45~1:00(再放送) ※土曜日は1週間を振り返ります。
毎週月曜~金曜 NHK BS/BSP4K 午前7:30~7:45

作:吉田恵里香
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り:尾野真千子
キャスト:伊藤沙莉 / 石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作 / 土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、岩田剛典、戸塚純貴 / 松山ケンイチ、小林薫ほか
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる、舟橋哲男、徳田祥子
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか