ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、花岡悟役・岩田剛典さんから!


――第19回で、花岡が梅子(平岩紙)に自分の本心を明かして謝罪するシーンは心に響きました。岩田さんにとって、そして花岡にとってどんなシーンになりましたか。

初登場から始まる第4週の花岡の全ての言動は前振りだったと言いますか、花岡という役のすべてが集約されていると言ってもいいぐらいのシーンだと思います。

花岡自身ではなくとどろき(戸塚純貴)のセリフですが、母親を早くに亡くしているといった家庭の事情、バックグラウンドが出てきていたので、そのあたりを自分の中で膨らませながら感情を入れていった感じです。花岡にとっても、僕自身にとっても、すごく重要なシーンだったので、丁寧に向き合って演じられたらと思いました。

ただ実は本番で、梅子さんと話しながら、ト書きにないのに涙が出てしまって……。当時、男性が女性の前で涙を見せるというのは、学生とはいえ、ありえないことかもしれない。そうであれば、もう一度やりますと監督に相談に行ったんですが、その本番1回でOKとなりました。