晴れて空気が澄んだ日は、頂上に立つと遠く有明海まで見渡せる ……そんな茶園が福岡県八女やめ市にあります。どこまでも緑のじゅうたんが広がる八女の茶園を、岡本リポーターが紹介します。

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頂上の展望所からの雄大な眺め。 朝晩の寒暖差がふくいくたる香りのお茶を育む。

八女の市街地から北東に上っていくと、突然、広大で美しい緑の茶畑が広がります。ここが、今や観光地としても人気の八女中央大茶園。八女茶は室町時代に中国から伝わり、この地に根づいて600年余。頂上からの眺めは圧巻で、思わず深呼吸したくなります。

さらに山側に進み、「奥八女」と呼ばれる八女市星野村へ。 冷涼な空気と朝霧の潤いが香り豊かな玉露を育て、お茶の体験ができる施設もあります。

玉露カレーは、スパイスと玉露の香りが絶妙。 星野村の茶の文化館で。

茶の文化館では石臼での抹茶ひきや手もみ緑茶作り体験も。

文化館や茶園近くの店では、お茶のいれ方も教えてくれる。
県内から来たご夫妻は、「お茶の深みが味わえ、違いも楽しめます」と笑顔。

5月の八十八夜のころは茶摘みも最盛期。柔らかな緑色の茶畑で、おいしい新茶を味わうのが何よりの楽しみです。

岡本 憲明(おかもと・のりあき)

福岡県北九州市出身。アナウンサー・通訳案内士として各地を訪れ、日本の伝統や文化を紹介。「日本列島くらしのたより」に 5/15(水)ほか出演

撮影/岡本憲明、福岡県観光連盟
(月刊誌『ラジオ深夜便』2024年5月号より)

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