最後の○○ ~日本のレッドデータ~
放送予定:4/15(金)午後10:00~10:59 (BSプレミアム・BS4K同時放送)
※3/30(水)午後6:00~6:59 (BS4K放送)

いま、日本には人知れず消えつつある「最後の○○」がある。世界で唯一無二の職人の技、その工場でしか作られなくなった製品……いわば“日本のレッドデータ”。

今回登場するのは、京都で日本髪の“究極の美”を生み出す92歳、最高品質の“メイドインジャパン”を復活させた若き職人。

番組MCの草彅剛が「最後の○○」に光を当て、不屈の信念や生きざま、知られざる価値に迫る。日本の多様性を再発見する知的探求ドキュメンタリー。 


●今回紹介する「最後の○○」

①最後の「結髪師」
……結えなくなれば、京都「花街」の美が消滅する?

京都の花街を彩る舞妓や芸妓の中で、最高位といわれる「ゆう」。遊芸や所作を極めた生きる文化財といわれる。その太夫の絢爛豪華な日本髪を結えるのは、結髪師の山中恵美子さん(92歳)ただ1人。

23種類の伝統の髪型で、華やかさだけでなく品格や威厳を表現する。彼女が引退してしまうと、消滅の危機にある花街の美。戦前戦後を生きた山中さんの歴史をたどりながら、究極の日本髪を生み出す技に迫る。


②最後の「ランプ職人」
・・・…復活させた「メイドインジャパン」の神髄とは?

いまアウトドアブームで再注目されているオイルランプ。日本で唯一作っているのがランプ職人の別所由加さん(32)

曽祖父が日本で初めて、耐風性に優れるハリケーンランプを製造し、海外に輸出するなど隆盛を誇った。しかし、需要が激減したことで工場が倒産。別所さんが12年前、職人となり一人で製造を続けている。復活の道のりでみえた“メイドインジャパン”の神髄とは? 最高品質のランプ作りに密着する。

 


●ミニコーナー「失われゆくモノが問いかけること」

昭和の時代、スポーツ選手やヒーローの名前が刻まれた鉄製のコマ「ベーゴマ」。埼玉・川口市にある鋳物工場は、一度ベーゴマの製造をやめたものの、子どもたちからの強い要望で復活させた。

細い柳を編み込んで作られた収納道具やなぎこう。かつて地域の特産品だった兵庫・豊岡市では、唯一の職人が伝統の技を守り続けている。昭和・平成を経て、かつて暮らしの中にあったモノが問いかけることとは……。