水深25mまで見える透明度抜群の浦富海岸。

鳥取県の北に広がる日本海。なかでもうらどめ海岸は、夏、ひときわその青さを増し、人々を引きつけます。植田リポーターが、“岩美ブルー”とも言われる美しい海を紹介します。

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日本海形成前にできた花こう岩が、絶景を作り出す。右奥は漁師が泳ぎついて助かったという伝説が残る太郎兵衛島(たろべえじま)。

山陰海岸国立公園の西側に、15キロにわたって続く浦富海岸。夏の訪れとともに、その海は青く透き通って鮮やか、そして爽やかな表情を見せます。まさに純真とはこのこと。日本海の荒波が長い歳月をかけて作り出した洞門や奇岩も連なり、風光明美な地形と輝くような海の色を生み出しています。

大空から降り注ぐ夏の日ざしを受けると、海の青さはさらに際立ちます。山陰海岸では、〝青は空よりでて、空より青く〞なるのです。

遊覧船やカヤックで絶景を堪能できる。遊覧船の船長の案内も興味深い。
海水に浸食されてできた海食洞門・千貫(せんがん)松島。日本三景の松島を思わせる名所。

写真提供/山陰松島遊覧、道の駅きなんせ岩美

 植田英樹(うえた・ひでき)

鳥取情報文化研究所所長。地域活性化のため食を生かしたイベントを実施。「日本列島くらしのたより」に7/10(月)ほか出演。

(月刊誌『ラジオ深夜便』2023年7月号より)

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