こく” とも呼ばれる滋賀県の真ん中には、日本最大の湖・琵琶湖が満々と水をたたえています。古来、都と越前(現・福井県北部)を結ぶ交通の要衝でもあった琵琶湖を、寺村邦子リポーターが紹介します。

日本最大の湖・琵琶湖は、世界でも数少ない古代湖の一つ。写真中央が琵琶湖大橋、左側は比良山系(ひらさんけい)、奥は福井県へと続く。

滋賀県といえば琵琶湖。この日本一大きな湖は南北に長く、古くから都と越前をつなぐ水上交通の要衝でした。

今、その東岸を、「さざなみ街道」が走っています。波音を聞きながら心地よい風に吹かれて、ウォーキングやサイクリングをすれば気分はさわやか。キラキラ輝く湖面や波間に浮かぶヨット、山並みにかかる虹や夕日など、とっておきの景色に出会えます。

あちこちにベンチやあずまやもあるので、疲れたらおやつを食べながらひと休み。何度行っても新たな発見がある、私の自慢のふるさとです。

湖岸には「サイクリストの聖地」の碑もある。

さざなみ街道の先には、紫式部が越前へと向かった深坂(ふかさか)古道が続く。

湖に山が迫り、視界が開けているため、虹がよく見られる。
初夏の近江の味「がらたて餅」でひと息。
ベンチで湖を眺めたり、仲よく遊んだり。
てらむら・くにこ
ピアノ講師。「世界一長い音楽会」など、14個の世界記録を持つ。「日本列島くらしのたより」に出演中。

撮影/寺村泰雄、(公社)びわこビジターズビューロー
(月刊誌『ラジオ深夜便』2024年6月号より)

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